11月15日

Oshoの「And Now, And Here」の翻訳が10月いっぱいで終わった。全8章で、1969年と1970年の講話。Oshoが38歳の頃。
全編に渡って、死と生についての話。
 死が起こる現象、その時の魂の様子、幽体離脱の現象と仕組み、過去生を知る方法とその危険性、憑依と霊媒との違いと、そのための古代インドのテクニック、マントラとチャクラの関係、高次の魂(ブッダやイエスなど)が誕生するための条件、等々・・・
 興味深い内容だったが、邦題が決まらない。内容から見て「生と死の神秘」がよさそうだが、別のOshoの本に「生の神秘」というのがあるので、紛らわしい。 「死」の言葉は使いたいが、他の本には「死のアート」というのもある。
言葉選びは、後になるほど不利だな〜 先に使ったもの勝ちだな〜 
 一応出版社は、おもしろそうなので来年には出したい、と言っているけど、その前に「トランスミッション〜」(上下巻2冊に分けられる予定)と「超越の訓練-No.1」の翻訳を届けてある。
これだけで3冊分。どんな出版予定になるのやら・・・

 で、現在、「超越の訓練」の第二巻の翻訳を始めているが、この巻の最後に、Oshoが光明を得た時の様子が語られている。
全4巻の、仏陀の42章の経文からの講話だが、経文自体は、昔の中国の皇帝の要請で、インドの仏僧たちが膨大な仏教経典から、その教えをまとめたもの。 仏教のエッセンスのような経文で、だからこれは中国にしか存在していない。

で、仏陀についての話となると・・・人間の心の深層を曝け出すような内容が続いているので、翻訳しながら読んでいて、正直、きつい!心が痛む・・・自分の内面が暴かれていくような感じ・・・これからまた、こんな状態が続きそう・・・

Oshoの翻訳は、本当に瞑想でもあるな〜




 
12月21日  

 Oshoの翻訳では、基本的に原文に忠実に、直訳に近い形であるようにしている。 
翻訳者の解釈を出来るだけ加えないようにしたいし、そもそも翻訳者とは媒体であると考えている。 
つまりOshoの道具になること、Oshoのメッセージの通路になること。それは自分を消すことでもある。

 よく、Oshoの話し方にこだわった翻訳を主張する者がいるが、僕はあまりそこに意味を感じない。 
Oshoはよく月を指す指の例えを言う。 真実は月であり、真実を語る者は月を指す指だ、と。 
だから大切なのは、月を見ることであり、指にこだわるのは間違いだ。そしてOshoとはその指に過ぎない。

 Oshoは何度も講話の中で、「あなたは誰か?」と質問されてこう答えている、「私はいない。」と。 
Oshoの話し方のニュアンスにこだわる人は、まったく「指」に囚われていると言える。 
Oshoが肉体を離れて既に20年以上が過ぎた。いつまでそんなことにこだわり続けるのだろう・・・

 そもそも、Oshoは日本語を話さない。 英語から日本語に翻訳する段階で、既に多くの風味やニュアンスは失われている。 
そこにOshoの日本語的な話し方を加味すること自体、翻訳者の勝手な思い込み、好み、想像であり、 
つまり翻訳者の個人的な解釈なのだ。 僕自身はそんなものには興味がない。



  翻訳の規制・・・

 現在、Oshoの翻訳出版に関しては、いくつかの規制がある。 
基本的な考えとして、あまりOshoという色を出したくない、ということなのだろう。その点では、僕の考え方とも一致する。 
具体的には、表紙にOshoの写真を載せないこと。講話日を記載しないこと。訳者の後書きを禁じること。 
 ただ、講話日が記載できないのは少し納得できない。講話の内容によっては時間的な流れを知る必要もあるからだ。 
それと、ダルシャン日誌の翻訳もできなくなっている。編集本もだめ。


 それから翻訳の原書は出版された本ではなくpdfファイルを元にするように指示されている。 その理由も講話の現代性を考慮してのことだろう。 昔のバグワンという名前もOshoに変えられているし、部分的に本から削除されている箇所もある。サニヤシンによる序文などもない。ただ、僕の翻訳では、本も持っている場合、その序文も翻訳している。なかなか美しい文もあるのでもったいない。 
 現在、ネット上のいろんなOshoのサイトからOshoの講話のpdfファイルが全て無料でダウンロードできる。
可能なものはほとんど手元に収集した。ただ、このあたりの著作権がどうなっているのかはわからない。



  他の翻訳者たち・・・

 Oshoのそれぞれの翻訳者たちには、旬というものがあるようで、ある期間内に翻訳が偏っているようだが、 
これは本が出版された年月からの判断だから、そのための翻訳時間がどれくらいだったのかは知るよしもない。 

 パイオニア的存在のプラプッダは1977年の「存在の詩」から1984年の「反逆のブッダ」まで9冊出している。 
それに次ぐ存在であるナルタンは1980年の「あなたが死ぬまでは」から1982年の「虚空の舟」まで7冊。 
他に、モンジュは1987年の「一休道歌」から1992年の「未知の扉」まで4冊、間をおいて1999年に「黄金の華の秘密」の1冊。
 「タントラ秘法の書〜ヴィギャン・バイラヴ・タントラ」シリーズを訳したパルバは1993年から1998年まで。 それ以降は活動はなし。
他には、単発的に1冊か2冊程度を訳した人が多い。だいたいが長く続かない様子・・・ 
ムグダで1999年の「隠された神秘」から2005年の「インナー・ジャーニー」まで4冊、そして2012年の「魂のヨーガ」。

 「魂のヨーガ」はパタンジャリについての講話「Yoga:The Alpha and The Omega」10冊シリーズの1巻目だが、 
2巻以降は出るのだろうか? 本のタイトルに巻数字が入っていないので、その予定はないのかもしれない。 
確かに10冊全ての翻訳はかなり大変だろうが、誰も訳す予定がないのなら自分がしようとも思っている。

 ただ、「タントラ秘法の書」を訳したこのパルバのブログによれば、この「タントラ秘法の書」10冊を翻訳するのに6年かかったらしい。 
原書は現在は大型本2冊になって出ているが、もともとは「The Book of The Secrets」というタイトルで5冊ものとして出ていた。 
翻訳のペースとしては普通はそんなものなのだろう。 その一冊の分量は、僕が翻訳した「The Book of Wisdom〜知恵の書」の1冊分と変わらないし、ちなみに僕はその上下巻2冊を翻訳するのに1年弱で終わっているけど、だからかなり早いのだろう。
市民出版社の人も驚いていたし。 今はもっと早くなって、だいたい1冊分を訳するのに3ヶ月位で終わる。 



 
 翻訳したい本・・・

 翻訳したい本の選別は、基本的にインド・チベット系のマスターとエソテリックな内容を扱ったもので選んでいる。 その分野が僕の最も関心のあるところだし、
だから最初に訳した本は「秘教の心理学」で、「知恵の書」はチベット仏教、
次の「The Transmission of The Lamp」は内容がエソテリックだし、
「超越の訓練 The Discipline of Transcendence」は仏陀についての講話。 
そして「And Now, And Here」はほとんど死についての講話だ。

 市民出版社の予定では、2014年の4月に「The Transmission of The Lamp」の上巻、「And Now,And Here」を9月頃、 
「The Transmission of The Lamp」の下巻を12月に出すらしい。「超越の訓練」は2015年以降となる。

 「超越の訓練」は全4巻で、現在(2013年12月)2巻目を翻訳中。
この巻の最終章にOshoの光明を得た時の様子が語られている。 その話は以前に「反逆のブッダ」の中にも一部が掲載されていた。
 「超越の訓練」は、今の翻訳のペースで行けば2014年中には終わるだろう。 その後は「Krishna : The Man and His Philosophy」を予定している。これもかなりエソテリックな内容で、しかも長い。 これも上下巻2冊に分けられるだろう。

 あと、訳したい本として「The New Dawn」1987年のミステリー・スクール時代の講話で、Oshoが日本について語っている。
 「The Long and the Short and the All」もいい。1969年の初期の講話だが、Oshoの教えがコンパクトにまとまっている。
 Oshoが日本について語っている本では他に「Zen : The Path of Paradox」というのもある。
 マハーヴィーラやジャイナ・スートラについての講話もすごく興味があるのだが、これらはヒンディー語の講話で、まだ英訳されていない。

 ずっと気になっているのが、「The Silent Explosion」という1973年に出た本だが、おそらく現在は入手不可能だろう。
内容はかなりエソテリックで、この中の半分が「秘教の心理学」と「グレート・チャレンジ」に転載されている。
そして最も興味深い話が、昔「マイトレーヤー」という本に掲載された「高僧謁見記」で、サニヤシンのスワミ・ゴヴィンド・シッダールタがチベットのラマ僧、ラマ・カルマパ聖下との謁見で、Oshoについての秘密やチベットに隠された2生前のOshoの黄金の像の話などが語られている。
 この本で、まだ訳されていない章は、瞑想についてとOshoからの手紙の2章だけで、残りの各章は上の3冊に分散されている。
そしてこの「マイトレーヤー」も現在は絶版である。 この「The Silent Explosion」もぜひ出版したいのだが、なんとかならないものだろうか・・・


それから問題というか、少し残念なのが・・・
 Oshoが仏陀のダンマパダについて語った講話が全12巻の大作「The Dhammapada」になって出ている。
昔は「The Book of the Books」という名で6冊出ていたが、それの完結編である。
これは以前に瞑想社からソパンの訳で1994年の「ダンマパダ」と2003年の「不滅の言葉 ダンマパダ U」として2冊出ている。
ただし内容としては原書の1巻から4巻までの経文についての講話を翻訳しただけで、サニヤシンの質問に答えるQ&Aの章は省かれている。

 この「The Dhammapada」シリーズはそれぞれ経文とQ&Aの章が交互にあるもので、だから全体としては、
まだ6分の1しか訳されていないことになる。それも不完全な形で・・・なんとも中途半端だ。

 しかも、この本の版権は出版した瞑想社にあるのだが、
それにもかかわらずこの出版社はこの先Oshoの本は出さないと言っている。
その理由はわからないが、とにかく版権がこの出版社にあるのだから、他の出版社からこの「ダンマパダ」を出版することはできないことになる。版権は持っているのに出版しないとは・・・?

 この「The Dhammapada」も完全な形で翻訳出版したいのだか、どうしたらいいのだろう・・・




     



   

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