OSHO TOP
英語書籍リスト
2013年1月5日-筆写
年代順講話 & ワーク
The Sound of Running Water

ザ・サウンド・オブ・ランニング・ウォーター

ザ・サウンド・オブ・ランニング・ウォーター TOP
 ブッダの誕生 ---内なる者の展望
   
 私には内なる者の展望がある。仏陀のような人には内なる展望がある。仏陀のような人が生まれる時、彼は完壁に醒めて生まれる。仏陀のような人が胎内にあるとき、彼は醒めている。
 これがどのように起こるかが理解されなければならない。完全な覚醒のなかで死ぬと、人は次の生で完壁に醒めて生まれる。今生で全面的に醒めたままで死ぬことができたら、死ぬとき無意識にならずにすめば---、あなたは完壁に意識したままだ、あなたは死のあらゆる様相を見る、あなたはそのすべての足音を聞く。あなたは、肉体が死んでゆくことに完全に醒めたままだ。マインドが消えてゆくことに完全に醒めたままだ---。そして突然、あなたは自分が肉体のなかにいず、意識が肉体を離れたことを知る。あなたは死体がそこに横たわっているのを見ることができる。あなたは死体のまわりを漂っている。

 死ぬあいだ醒めていられたら、これは誕生の一部、ひとこまだ。この状態に醒めていたら、あなたは子宮に宿るとき醒めている。あなたは愛を交わすカップルのまわりを漂い、あなたは完璧に醒めている。あなたは完璧に醒めたまま子宮に入る。子供が子宮に宿り、あなたはその小さな種、最初の種のなかで、起こっていることに完璧に気づいている。母親の胎内にある9ヶ月の間あなたは醒めている。あなたが醒めているばかりか、仏陀のような子供が子宮にある時は、その母親の質さえもが変わる。彼女は前よりも醒める。光が中で燃える時、どうして家が暗いままであり得よう? 母親は即座に意識の変化を感じる。

 仏陀が誕生は苦だと言う時、それは内なる者の見解だ。マハヴィーラは、誕生は苦だ、それは苦痛であり、トラウマだと言う。マハヴィーラも仏陀も、誕生と死----これらが最大の苦だという。そして、それは私自身の経験でもある。

 母親の子宮にある9ヶ月間は、最高に心地がいい。むろん、小さな事件の二、三は起こるが、それは例外だ。さもなければ、これら9ヶ月間はどんなニュースもない。というのも、ニュースは常に悪いニュースだからだ。何も起こらないに等しい。人はただすばらしいエクスタシーのなかで浮いている。だが誕生はトラウマだ、それはとても苦痛に満ちている。

 私を信頼できるなら、私は、その苦痛は死よりも大きいと言おう。死は二番目、誕生が一番目だ。それは当然だ。なぜなら誕生によって死が可能になるからだ。実際、誕生と共に始まる苦しみは死と共に終わる。誕生は苦の始まりであり、死はその終わりだ。誕生はより苦痛に満ちたものにならざるを得ない---。そのとおりだ! そして全面的な休息、くつろぎ、煩いもなく、何もすることのない9ヶ月、その9ヶ月のあとで投げ出されるのはたいへんな不意の衝撃であるために、神経組織がそんな衝撃に見舞われることはもう二度とない---、決してない!

                      〜 Yoga: The Alpha and the Omega Vol.4 8章〜  



                TOP    1931年〜1938年 最初の7年間 
inserted by FC2 system