ムルガンダ・クティ寺院 (初転法輪寺) は1931年11月に創建される。翌年の3月、インド大菩提会から日本に、仏陀の生涯をテーマとした壁画を描いてほしいとの要請があった。
当初は、画家の桐谷洗麟が行くことになっていたが、彼はインド出発目前に急死する。
その後、アジャンタ石窟の研究や、詩聖タゴールとの交遊もあった野生司香雪に依頼する。
野生は1932年10月26日に東京を発ち、11月25日にカルカッタに到着する。
元々壁画用には適していない寺院の壁のために絵の具の選定や、またインドの厳しい気候から一年の内の10月から4月までしか制作できないなど、苦労を重ねて5年後の1936年4月15日に壁画は完成する。
参考サイト
http://homepage1.nifty.com/boddo/ajia/all/2chap17.html