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 政体は貴族政治。政治は特定の階級の利益ではなく万人の利益になるように計画された。
統治者は主として上流階級から選抜されたが、その資格は階級よりも能力であった。
音楽は粗末で、楽器は原始的だった。アトランティス人はみんな色彩が好きで家の内外を問わず明るい装飾が施された。絵画の技術はまだ確立されていなかった。しかし、彫刻は広くおこなわれ、非常にすぐれていた。金、銀、金銅は装飾や家具用として非常によく用いられた。
 学校はすべて国が建て、小学校教育は義務制であったが農林、畜水産、手仕事の職人達には読み書きは必要とされなかった。
 植物の特性とその治療成分の研究は重要な学問を形成した。各人が磁力療法と医療に関する若干の知識を持っていた。
 化学、数学、天文学も教えられたが、その目的は学生達の心霊能力を開発し、自然の隠れた力を教えることにあった。退廃期に入るとともに支配階級は教育施設を独占し、生まれつきの才能は無視された。
アトランティス人は抽象力がなかったので一般化することはできなかった。掛け算九々表がなかったので、算術は彼らにとって魔術のシステムであった。
彼らの計算はたいていは一種のそろばん(珠盤)によって行われた。アトランティス人は事実の蓄積に巧みで非凡な記憶力を持っていた。
 彼らにとって霊眼を用いるのは習慣になっていたため、今ではみえなくなっている自然の過程を観察することができた。そのために科学が随分と進み、芸術や手業にもたくさん応用された。
 また今日では失われた力に関する知識を持っていた。これらの力の一種は航空母船や水中母船の推進に用いられ、別の一種は重力という引力を拆力に変えるのに用いられたので、巨大な石を高い所まで揚げるのは簡単であった。
 農業には多大の注意を払い、動物や植物の交配の実験が行われた。蟻から白蟻を造り出した。
富裕階級は航空船を用い、客席2名ないし6または8名であった。戦争や紛争の後期になると、巨大な戦闘員50名時には100名さえも収容する航空船を建造した。
この航空船からは毒ガス弾が落とされた。ヒンドゥー教の大叙事詩などにそれに触れた箇所がたくさん出てくる。
 宗教は太陽崇拝。至る所に太陽と火とを崇拝するための神殿が数多く建てられた。太陽形円盤だけが唯一の適当な象徴とされ、普通、黄金の円盤が春分または夏至に日の出の初光りを受けるように置かれた。この宗教儀式は日本の神道に生き残っている。

  
                                        ---- 「神智学大要"太陽系" 」第38章 ---- 


H.P.ブラヴァッツキー
 
アトランティス民族の悪魔テヴェタトの悪い暗示のもとに、彼らは邪悪な魔術師たちの国民になった。この結果、開戦が布告された。その大要はカインの一族、巨人たち、ノアと彼の正義の一家にまつわる寓話の中に、美点は損なわれているものの、見出すことができよう。
戦闘はアトランティスの水没により終わりとなったが、それに類似した事件はバビロニアの洪水、モーゼの洪水の物語に見出せる。巨人、魔術師・・・そして生きとし生けるものは皆死亡し、・・・・人間もすべて死んだ・・・。ただ、ノアにあたるヒンドゥー教のヴァイスワスヴァタ同様、大舟に乗って脱出したとも伝えている「ポポル・ヴー」に、つまりグァテマラ人の聖書に出てくるトリンキト人の偉大な父と実質的には同一人物であるキズスルスとノアは例外である。
                                                   ----- 「ヴェールを脱いだイシス」-----










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