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音楽雑記 - 2016年

  

 
4月14日

  ★インド音楽
 タブラ・タラングの響き  音程の異なる複数のタブラを組み合わせた演奏。
 Pandit Kamalesh Maitra: Raga Deen Todi
 https://www.youtube.com/watch?v=-qGt4VTZbdI&nohtml5=False

 説明によれば、
 演奏者はカマレッシュ・マイトラ。1928年、北インドの東ベンガル生まれ。1977年からドイツ・ベルリンに住んでいる。
 このタブラ・タラングという演奏の最も偉大で最後の演奏家である。タブラ・タラングは10台から16台のダヤン・ドラムを用いて演奏される。
 ダヤンとは高音域という意味で、低音域・ベースはバヤンと呼ばれる。タブラ・タラングのタラングとは「波」という意味。うねりという意味合いもある。





 
4月17日

  
★インド音楽
 最近になってようやくこのヴィラヤット・カーンのシタールの良さがわかってきたように感じる。
 Raag Bhairavi by Ud. Vilayat Khan with Pt. Kishan Maharaj
 https://www.youtube.com/watch?v=OzifzIQNyus





 
4月25日

BABYMETALに惚れ込む
 
完全にBABYMETAL中毒になってしまって、毎日彼女たちの音楽を聞いている。

BABYMETALは2011年にデビュー 可愛らしさと激しいヘビイメタルを融合させた斬新なグループ。
中心となる3人の女の子は
中元すず香=スウ・メタル、1997年生まれ、19才
水野由結=ユイ・メタル、1999年生まれ、17才
菊地最愛=モア・メタル、1999年生まれ、17才

その魅力は、スウ・メタルの歌の上手さと他の2人の女の子の可愛くてキレキレに上手いダンス、それを支えるバック・ミュージシャンの凄い演奏力、彼ら4人は神バンドと呼ばれ、その分野では超一流の演奏家として知られている。そして、その音楽の質の高さとライブ・パフォーマンスがいい。

アメリカの週刊音楽業界誌『ビルボード』は、ニューヨーク公演のレポートの記事で、BABYMETALのライブを「音楽から熱意と知性を感じる。」「バックバンドが恐ろしいほど上手い。」と評価している。アメリカのビルボードで39位に入り、40位以内に入ったのは坂本九以来53年ぶり。

初期のMV・・・・
ド・キ・ド・キ☆モーニング  いいね!- Iine! (OFFICIAL)   ギミチョコ!!- Gimme chocolate!!

これを見た外国人の反応がおもしろい!https://www.youtube.com/watch?v=PeARpcDimx4

個人的に最高のライブは イジメ・ダメ・ゼッタイ 2014年イギリス公演  https://www.youtube.com/watch?v=Ro-_cbfdrYE

NHKでのBABYMETAL特集  http://www.dailymotion.com/video/x37yxlq

ただ、こういうことに関していつも感じることだけど、外国の評価に比べて日本での評価はいまいち低いように見える。特にマスコミの扱い方は・・・
というか、だぶんピンと来ていないのだろう。この世界での評価がどれほど凄いことなのか、を。それと、40代、50代の長年のロック・ファン、メタル・ファンからの支持も多い。特に海外かからの・・・
ただ、賛否両論はある。だいたい、頭でっかちの、固定観念に凝り固まった人は彼女たちを否定する。ただのアイドルだ、と・・・。そういう人は特に男に、専門的に知ったかぶった男に多いみたい。素直に、心で聞くなら、その音楽の質の高さが感じられると思うけれど・・・・





4月26日

  ★インド音楽
 ヴィラヤット・カーンのシタール(左側)と、スジャット・カーンのスルバハール(右側)との共演。 楽器の大きさの違いがよくわかる。ゆったりとした時間が流れていく。

 Ustad Vilayat Khan & Shujat Khan - Raga Shahana (Alap And Jor)
 https://www.youtube.com/watch?v=CzZjnZ9JPik





4月29日

BABYMETALに対する外人の反応・分析がすばらしい。
元の映像は削除されているが〜  その字幕を全文書き写した。

・・・時々あるんだ。洋楽で育った人が、日本の音楽を好きになった後で、疑問に思うんだ 「これはちょっと行きすぎかな?」とか 「これが好きな自分って変?」とか。
もういい・・・、俺はBABYMETALが好きだ。

認めるのには、必要以上に時間がかかった。音楽自体は間違いなく良質で独創的だ。ほとんどすべてのメタルジャンルを取り入れていて、最新の進歩的な作曲技術とミックスしている。
全体としてよくできたパッケージになっている。バックバンドだって一流だ。有名なメタルバンドですらあまりやらない高等テクニックをミスもなく披露している。
でも「結局、商業バンドだから」ってさ。そこに引っかかってたんだ。このバンドの核心部分は、「中年男が支配的なジャンルで女の子3人がバンドの顔になる」こと、別にメンバーに女性がいることは問題じゃないけどよりによって思春期の女の子3人っていうのがね。かといって、子供にはメタルができないと言いたいわけじゃない。ただ、彼女らがバンドに入る前にメタル自体を知らなかったとか聞いちゃうと・・・自分の中の"ホンモノ"主義がためらい始める。俺が子供だった頃は、当時流行のNu-metalブームに乗っかっていたわけじゃなく、少し「古い」音楽が好きだった。80年代のスラッシュメタルに対する憧れは子供の頃からずっと続いている。今でも一人でギターソロをやっちゃうよ。

次第に、自分の中に基準ができていったんだ。
1. バンドは自分たちで演奏し、人生をかけて熟達していくこと、
2. バンドは自分たちで作曲すること、
もしBABYMETALがあの若さで、そんな風に登場してたらまた違ったと思う。最初はこういうバンドかと思ったから、そこが引っかかってたんだ。
でも、自分の考え方のほうを見直してみることにしたんだ。"やり方"が気に入らないからって好きになっちゃいけないのかって、もちろん、女の子はギターを弾かないけど、他に弾いている人はいるわけで、それは尊重されないと自分で作曲しないことだって、ジャンルによっては受け入れられているよね。
思春期の頃は、男性アイドルの曲が好きなんて言おうものなら村八分にされていたものだ。でも、冷静に考えると、彼らにもいい曲はあった。思春期のわかったフリする時期を通り越すと、彼らのことも受け入れられるようになった。オーディションして、歌うものも与えられて、方向性だって他人に決められてさ、ポップなら許せるんだけど、コアなメタルで育った身としてはそれをメタルに適用するのは難しかった。部外者はビジュアル系を、"ホンモノ"主義と言って批判するけど、メタルだって似たようなものだ。90年代にメタリカは髪を切っただけで非難された。この"ホンモノ"主義は今でも残っている。

BABYMETALはここに一石を投じているんだ。俺はたぶんビジュアル系が好きだから、"やり方"に関して受け入れる土壌はあったと思う。でも、それがさらに10代のポップスターがメタルをやってて、改めて問いかけているんだ。
でも結局は、最後に勝ったのは「曲自体は良い」ということ。結局はそこだと思う。曲が好きなら、政治的な偏見は捨てるべきだ。楽しんで、受け入れて、繰り返して、友達や家族に聴かせたらいい。ノリまくって、多少の背徳感を感じたって自分を否定するのはやめよう。もし気に入って、メロイックサインの一つや二つを彼女らに投げてみたくなったら、そうしたらいい。俺はそうしたよ。





4月29日

外人によるBABYMETALの紹介。
こちらの外人もBABYMEALのアルバムについて紹介・批評しているが、この映像も削除されている。
これ、2014年のアップ映像で、今のようにライブやビルポードなどで注目される前のコメントだから、その論評は素晴らしいと思う。
その中の主な部分を書きとめた・・・


「これが今話題になっているやつ、日本から来たBABYMETAL。・・・これはまあ、奇妙な現象というべきか、
知らない人のために簡単に説明すると、これは日本のヘビーメタルのバンドで、3人の10代の女の子がやっているメタル/ポップシンガーだね。
・・・・・・
これは驚くべきアルバムだよ。日本では2014年始めに発売されたそうだ。なんて説明したらいいものか・・・ネット上にはBABYMETALに対する奇妙な否定派がいるんだ。
まあネットは議論するには最低の場所ではあるけれど、みんな分別を忘れて、クソみたいなことを言い出すからね。とにかく、もしあなたが実際に聴いてみて、気に入らないなら別にいいんだ。別に俺と同じものを好きになる必要はないしね。

・・・俺たちは単に楽しいから聴いているわけで、・・・まあ、ポップが嫌いなメタルファンがいることはわかるよ。文化的にも正反対に位置するところがあるからね。だから、BABYMETALが嫌いな人がいてもおかしいことじゃない。もちろん無理に聴けとは言っていない。
ただ、3人の女の子を除いて、純粋に音楽として見ても怪しい部分は何もない。とても真剣に作られている。メタルとしても素晴らしい作品だ。見事に作られている。

俺はプロデューサーとも話したけど(メタルに対する)皮肉とかはまったくない。・・・「これで儲けてやろう」なんて考えてない。
まあ、そもそも本当に金儲けがしたかったら、メタルなんて作らないだろうしね。今の時代、本当に儲けているメタルバンドなんで数えるほどしかいない。それはいいとして、BABYMETALのアルバムやライブには、なんというか、純粋な「楽しさ」がある。

最初の曲は、ソニスフィアでもやったBABYMETAL DEATH。
"BABYMETAL"と叫びながら怒号のようなメロディックデスメタルのリフが流れる。本当にイカれている。

とにかく、「ギミチョコ!!」はネットで有名になった曲でもある。格好いい曲だ。

それからこの素晴らしい曲「いいね!」。
PVを観ればわかるように、怒号のようなメタルにレイヴシンセが乗っかっている。ひねりの利いた、まあよくあるポップになっている。だけど、半分くらいで突然へんてこなヒップホップが始まるんだ。イカれてるだろ? それがまた絶妙なんだ。本当は合わないジャンルのはずなのに、なぜかね。

前にも言ったように、こういうのが嫌いな人もいるのはわかる。そういうやつは黙って消えればいい。ただ俺が言いたいのは、これはただひたすらに楽しいアルバムなんだ。(メタルへの冒涜などではなく)もっと純粋な試みだ。ユーモアにあふれたアレンジがたくさんある。巧妙なタッチで作られている。これが「楽しめる」ように意図して作られているのがよく伝わってくる。単にポップファンの機嫌を伺うんじゃなくて、新しいものを作ろうとしているのがわかる。

もう一つ紹介したい衝撃的な曲があるんだ。「イジメ、ダメ、ゼッタイ」という6分の曲。
これは大作だ。一応パワーメタル系なんだけど、壮大なまでに誇張されたパワーメタルなんだ。・・・そして、サビがとにかく病みつきになるんだ。歌詞はわからないんだけど、見事だね。一億円の価値があるサビだと思う。あれを聴くととにかく気持ちが高揚する。

とにかく、本物のヘビーさがあって、作曲は巧みで、アレンジは見事なんだ。非の打ち所がない。そして何より、楽しめるんだ。もしかしたら、単に「新しい」だけかもしれないし、「一発屋」になるのかもしれない。でも、ソニスフィアでコアなメタルファンに見せたパフォーマンスを見てると、俺は、これは地に足の着いたものだと思う。次のアルバムが出てもみんな聴くだろう。狐の神とかメタルレジスタンスとかだってふざけているけど、楽しいじゃないか。俺みたいな捻くれ者でも、ソニスフィアでは最後までニヤニヤが止まらなかった。





5月6日

ロック遍歴〜DZYAN
  

もともと、ロックを知ったのはキング・クリムゾンからで、だからこういうプログレっぽいジャンルにはすんなり入ることができるけれど、プログレ、と言っても、ピンク・フロイドやイエス、EL&Pなどにはほとんど興味はない・・・

で、このDZYANというバンド  1971年に結成されたドイツのバンドで、ジャズ系というのか、もうジャンル分けは不可能。

DZYAN・・・何て読むのかもわからない・・・ドジヤン? ザーン? ドジャーン?

もともとこの言葉は、神智学のブラヴァッキーが「シークレット・ドクトリン」を書いた時、その内容を古代の「DZYANの書」から取り入れた、と言っているが、この「DZYANの書」が本当に存在するのかは疑わしい。ブラヴァッキーの単なる仮説と見る方が強い。
ともあれ、このバンドは、その名前をそこから取っていることは間違いない。ドイツだから、神秘思想には関心が高い国だし・・・
私は1975年頃に、京都のとあるロック喫茶で始めてこのバンドの音楽を知った。今聞いても好きだ。

Electric Silence1975
https://www.youtube.com/watch?v=xFnuQibbMPY#t=301





5月8日

ロック遍歴〜クィーン
  

1974年頃のデビューで、当時は、いわゆるロック通からはボロカスに批判されていた。メチャテクのガキバンドとか、1作目はツェッペリンのコピー、2作目はイエスのコピー、3作目はビートルズのコピーだとか・・・
そういう類の批判は、今のBABYMETALにも見られる。
今ではクィーンは世界的なビッグ・バンドとして認められているが、個人的には初期の4枚のアルバム、「オペラ座の夜」までしか興味がない。後期になってポップス性が強くなったようなものは、あまり好きではない。
今でも彼らの最高傑作は1stアルバムだと思っている。
その中でも一番好きな曲が「ライヤー」
https://www.youtube.com/watch?v=uPe0hhyUCx0
あとは、「オペラ座の夜」から「'39」
https://www.youtube.com/watch?v=kE8kGMfXaFU

フレディ・マーキュリーが死んだ後、ボーカルに元フリーのポール・ロジャースを参入させようとした時は、さすがに引いてしまった。





5月9日

ロック遍歴〜スパークス
   

1974年にラジオで聴いて衝撃を受けたバンド。衝撃、というのは、この音楽が自分の音楽だ!と瞬間的に感じたから、自分とすごく波長が合っているのだろう。
スパークスは、ロン・メイルとラッセル・メイルの兄弟を中心としたバンドで、多くのアルバムを出してはいるが、「プロパガンダ」と「キモノ・マイ・ハウス」の2枚のアルバム以外は、それほど大したことはない。この2枚のアルバムが彼らのベストであり、特に「プロパガンダ」が自分にとって異常にぴったりくる。不思議な音楽だ。
これは1974年に出されたもので、1974年に出たロック音楽は私に大きな影響を与えている。先に書いたクイーンの1stアルバムも1974年だったし・・・

スパークス「プロパガンダ」から
At Home, At Work, At Play   Reinforcements   Thanks But No Thanks   Don't Leave Me Alone With Her
  B.C.   Never turn your back on mother earth
この曲は当時の甲斐バンドがメロディをパクッている。スパークスを知らない人は、そんなことはわからなかっただろうけれど・・・・





5月12日

ロック遍歴〜スレイド
   

たぶん、一番好きなバンドはこれかもしれない。これも当時 - 1970年代 - のロック通からの評価は低かったけれど・・・
理屈ぬきに、ストレートに楽しいのだ。これからもすごくパワーをもらえる。

Far Far Away  Cum On Feel The Noise  Gudbye To Jane  So Far So Good
SUMMER SONG ( WISHING YOU WERE HERE )  Everyday  Run Runaway





5月23日

  ★インド音楽
 シタール: ニキル・バネルジーのラーガ・ピロ
 ニキル・バネルジーは私の最も好きなシタール奏者で、特にこのラーガ・ピロという曲がいい。
 Nikhil Banerjee Raga Piloo Live in Stockholm 1975
 https://www.youtube.com/watch?v=BNAH-JLBGKc



 Surbahar スルバハールという楽器はシタールより少し大きめで、音質はより円やかな感じ。
 演奏者はイムラット・カーン。

 Ustad Imrat Khan ( Surbahar) Yaman Kalyan
 http://www.youtube.com/watch?v=Nti7A4AF5_E&feature=related

 Ustad Imrat Khan-Surbahar
 http://www.youtube.com/watch?v=dKoS8uu8rKU&feature=related







   
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