神社

奈良

奈良

神社

 『延喜式』の「雲甘寺坐楢本神社」が当社とされ、江戸期には白山権現社、明治には野間田明神とも呼ばれ、祭神は菊理姫命。
水滴に宿る神で、産土神(生命の根源の神)にあたる。元は、東500m付近の丘の上にあった雲甘寺の鎮守社であったが、明治初年(1868)に寺が廃され、同二四年頃に現在地に遷座されたという。拝殿の奥に立派な朱塗りの本殿があり、伝承では雷難除去に御利益があったという。摂社の春日社は、吉田村の氏神を合祀した社殿という。
 梨本村・西向村・吉新大字(吉田村・新家村)の四村の氏神で、宝永3年(1706)の改帳には、5×9尺の白山権現社を中心に、252坪の広い境内地を有していたとある。延宝六年(一六七八)の石灯籠や白山権現と彫られた元禄16年(1703)の手水石が境内にあり、文久2年(1862)の湯釜も伝わる。

2009年5月25日

奈良県生駒郡平群町梨本

楢本神社

★地図

御祭神 - 菊理姫命 (きくりひめのみこと)

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