神社鎮座地は一言主神が顕現した地とされている。また、裏山である神山こそが顕現の地「カミタチ」であると伝わる。神社一帯は葛城氏の本拠地で、綏靖天皇の皇居(高丘宮)があったという伝承が残る。

 祭神は一言主大神であり、大泊瀬幼武尊(雄略天皇)を合祀している。これは『古事記』や『日本書紀』にあるように雄略天皇が顕現した一言主神と邂逅したためである。
 また、託宣神としての神格の類似性から一言主神と事代主命を同一視するような記述も表れた。さらには近隣に出自を持つ賀茂氏に信仰された味耜高彦根命もその分身として混同されるようになった。

葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)は奈良県御所市にある神社。大和葛城山の東南麓にあり、東向きに鎮座する。
祭神の一言主神は「悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、言い離(はな)つ神」であるという託宣の神ということから、願い事を一言のみ叶えてくれると信仰を集めて「いちごん(じ)さん」と呼ばれ親しまれている。

奈良県御所市森脇字角田432

2009年6月27日

神社

事代主大神
大国主神が神屋楯比売命(かむやたてひめのみこと)を娶って生んだ子
 本社は雄略天皇が葛城山で狩をされた時(雄略天皇四年春)「吾は雖悪事(マガゴト)、而一言(モヒトコト)、雖善事(ヨゴト)、而一言、事離之神、葛城之一言主大神なり」と、この郷(神隆)に顕現(ビゲン)された神様を御奉斉しています。
 延喜五年制定の「延喜式」では名神大社に列し、祈年・月次・新嘗・相嘗・祈雨(アマゴイ)のお祭りには官幣に預かり、文徳天皇(嘉祥三年)をはじめ歴代天皇、特に後光厳天皇から神格「正一位」が贈られる(延文五年)等宮人や歌人・各階にわたる崇敬の念厚く伝教大師(最澄)も入唐に際し祈願された(延歴ニ三年)霊験高き最古の神社であります。
 近世では「いちごんさん」と呼ばれ一言の願いであれば何事も聴き下さる神様として、崇め親しまれ広く信仰されており、また全国各地の一言主大神を御祭神とする神社の総本社であります。
      ー境内の案内板よりー

 

御祭神 -- 事代主大神  (ことしろぬくのおおかみ)
       幼武尊(雄略天皇)  (わかたけのみこと)

神社  龍神 手洗舎  銀杏

★地図

2007年12月8日

一言主神社

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