寺院 

寺院

奈良

椿

椿

木蓮

伎芸天像

★地図

木蓮

 奈良市街地の北西、西大寺の北方に位置する。奈良時代の法相宗(南都六宗の1つ)の僧・善珠が創建したとされ、地元の豪族秋篠氏の氏寺とも言われているが、創建の具体的な時期や事情については、たしかなことはわかっていない。
 『続日本紀』に宝亀11年(780年)、光仁天皇が秋篠寺に食封(じきふ)一百戸を施入したとあるのが文献上の初見である(食封とは、一定地域の戸(世帯)から上がる租庸調を給与や寺院の維持費等として支給するもの)。
 また、『日本後紀』には大同元年(806年)、桓武天皇の五七忌が秋篠寺で行われたことが見え、天皇家とも関連の深い寺院であったと思われる。

 秋篠寺は保延元年(1135年)の火災により講堂以外の主要伽藍を焼失した。
現存する本堂(国宝)は、旧講堂の位置に建つが、創建当時のものではなく、鎌倉時代の再建である。

1996年4月28日

奈良市秋篠町757

秋篠寺(あきしのでら)は、奈良県奈良市秋篠町にある寺院。本尊は薬師如来、開基(創立者)は善珠とされている。山号はなし。
宗派はもと法相宗、真言宗、浄土宗に属したが現在は単立である。伎芸天像と国宝の本堂で知られる。

秋篠寺

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