日本各地への旅

三徳山三佛寺公式サイト

★2005年に一人で入山した。 汗だく、泥だらけになっての登山で非常に疲れた。 けっこう危険だ。

 投入堂へ向かう途中には野際稲荷、文殊堂、地蔵堂、鐘楼堂、納経堂、観音堂、元結掛堂、不動堂などが建つ(文殊堂、地蔵堂、納経堂は重要文化財、他は鳥取県指定保護文化財)。いかにも山岳信仰の中心地らしく、山の麓から投入堂までの道程のうち、特に麓から鐘楼までは、起伏に富んだ自然の山道がほとんど改良されることなく、以前のままの状態で残されているため、非常に過酷な部分が多い。そのためか写真家の土門拳は、自身の著作の中で「投入堂は素晴らしいが、二度と行きたくない」とこぼしている。
 本堂裏の宿入橋からの高低差200メートル、全長ほぼ700メートルの行程は全て難所と言ってよく、ところによっては鉄の鎖やロープ、時にはむき出しになっている木の根だけを頼りにしがみついて、その都度足場を確保しながら登り下りすることになる。なお、難所は下りの方がはるかに通過困難になることは留意すべきである。

 奥院である投入堂へは、本堂裏手の登山事務所で入山受付を行う必要がある。
三仏寺では投入堂への入山はあくまでも観光ではなく修行であるとしており、三仏寺拝観料とは別にここで入山料を支払い入山届に記入した上、貸与された「六根清浄」と書かれた輪袈裟を身につけ、すぐ裏の宿入橋から山道を登ることになる。

 投入堂への山道は非常に険しく、登山に不適当な服装や靴を着用している者は入山を拒否されることがあり、特に女性のスカート姿は厳禁。また、底面にスパイクがついたものも禁止されている。深い溝のついたゴム底の靴であれば良い。本堂裏の登山事務所では、登山に不適当な靴を履いて来た参拝者のために有料でわら草履を販売している。この他、汚れてもかまわないような動きやすい服装や登山に適した靴、岩や木の根を掴むための手袋(軍手)をあらかじめ準備することが望ましい。

 また、登山道には水場がないために水筒等の装備も準備しておいた方が良いが、途中トイレもないので最初から水分を摂り過ぎても良くない点も注意。登山事務所には飲料の自動販売機、男女兼用のトイレがある。
このような三仏寺の厳しい対応にもかかわらず、滑落事故はあとを絶たないため現在では一人での入山は拒否されている。
下山時には登山事務所でたすきを返納し下山時間を入山届に記入することにより、入山者の下山の確認を行い不慮の事故に備えている。

鳥取県のほぼ中央に位置する三徳山(標高900メートル)に境内を持つ山岳寺院である。
古くは三徳山全体を境内とした。「投入堂」(なげいれどう)の通称で知られる奥院の建物は、垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた他に類を見ない建築物で、国宝に指定されている。

三仏寺(さんぶつじ)は鳥取県東伯郡三朝町にある天台宗の仏教寺院。山号を三徳山(みとくさん)と称する。
開山は慶雲3年(706年)に役行者が修験道の行場として開いたとされ、その後、慈覚大師円仁により嘉祥2年(849年)に本尊釈迦如来・阿弥陀如来・大日如来の三仏が安置されたとされる。

鳥取県東伯郡三朝町三徳1010

2005年7月16日

三徳山 投入堂

★地図

三朝温泉
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