日本各地方への旅

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熊野古道 - 馬越峠

2009年5月3日

道の途中からの展望

★馬越峠の茶屋跡 ・・・標高325m  海山町と尾鷲市の境。
 その開設は定かではないが、茶屋の主・世古平兵衛がこの峠におまつりした岩船地蔵尊には、享保8年(1723)の銘があり、開業年はさらに遡るという。茶屋をたたむ明治中頃まで多くの巡礼や旅人をもてなした。
 江戸時代の旅人の記録・道中日記に「茶屋にて餅を売る。左の峰に天狗石とて大石あり」「馬越坂上下一里、道へ石を敷き候坂なり。上に茶屋あり。おわし町見える」など、茶屋のことが記されている。
 茶屋跡からは、西国第一の難所といわれた熊野古道・八鬼山(627m)がよく見える。

★馬越坂の一里塚

 江戸時代、全国の主な街道には、距離を示す目印として、一里(約4キロメートル)ごとに、一里塚が設けられた。
 馬越坂の一里塚は、石畳道の両側にあり、その昔は西側に松、東側に桜が植えられ、峠越えで疲れた旅人たちの憩いの場であったことが想像される。
 町内には、他に小笠原(船津)・上里・馬瀬に、それぞれ一里塚があったが、現在は残っていない。したがって、この一里塚は石畳道とともに往時のくまの道のおもかげを残す貴重な文化財である。
         ・・・・・標識の文より

★夜泣き地蔵尊

★桜地蔵

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