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2013年1月9日-筆写
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The Sound of Running Water

ザ・サウンド・オブ・ランニング・ウォーター

TOP  アチャリヤとしての革命的な年月 
1960年〜1967年ラジャス・グナの上昇 ---- 第二の位相の始まり 

 1960年から1967年まで
 今や、10代、そして成年初期の痩せ細り筋張った彼の身体つきは、上昇するラジャス・グナの影響を受けてより逞しい筋骨隆々とした体形へと劇的な変貌を遂げていた。
 ラジニーシは、あたかも続く14年間にどんな犠牲を負うことになるかをすでに予見していたかのように、運動や肉体の鍛錬に多くの時間を費やした。彼の光明の第二の位相が始まっていたのだ。
 もしこうした論争が、欲望によって動機づけられた緊張に満ちた行為から生まれたものであったなら、私は不幸になっていただろう。だがそれはすべて、ただラジャス・グナを発展させる必要性から生まれたものであり、その表現の方便にすぎなかったので、そこには楽しさやおもしろさがあった。これらの論争はまったく俳優の演技のようなものだった。

 あるハリギルジ・マハラジ、著名なパンジャブのヴェーダ学者とヴェーダーンタ哲学に関する大論争が始まった。それは私にとっては単なる遊びにすぎなかったが、彼にとっては深刻な問題だった。彼にとって、それは原理にかかわる問題だった。彼は緊張の塊になった。
 プーリのシャンカラチャリアともパトナで大論争が始まった。私にとって、それは遊びだったが、彼にしてみればまさに自分の沽券にかかわる問題だった。激昂のあまり、彼がすんでのところで壇上からころげ落ちようとするのを助けねばならなかった。彼は全身をワナワナ震わせていた。しかし私はこの活動の質を超越するために、それを思う存分遊ばせる必要があった。多くの友人が私を止めようとしたが、私としてはその活動の質がひとりでに消散し、使い尽くされるまで止めたくなかった。

 私は毎月3週間汽車に坐っていた。ある朝はボンベイに、次の日の夕方はカルカッタに、その翌日はアムリッツァー、そのまた翌日はルディアナかデリーにいたものだ。国中が私の行動範囲だった。そして当然のことながら私の行く先々では、どこでも多くの論争が巻き起こった。というのも活発に何かをすれば、そこには必ず反動が起こるからだ。行為と反動は同時に生まれる。
 不活動の周期にある間、私は実際にまったく何も話さないか、あるいは話すとしてもごくわずかだった。繰り返し尋ねられても、そっけなく答えたものだ。活動の周期にある間は、頼まれても招かれてもいないのにしゃべり続けた。私は人々のところへただ話をするために勝手に出て行った。そして私の言葉は燃え盛る火だった。今では人々は私のところに来て、どうして昔、相手のまさに心臓の鼓動を止めることさえしたあの激烈な言葉で話さないのかと尋ねる。

 第二の位相が始まると、私はインド中をくまなく駆け巡り続けた。この10年から15年、私は人が2生、3生かけてもかなわぬほど旅をした。この10年から15年、私は普通なら10生から15生もかかるほど話をした。朝から晩まで、私はあらゆるところを旅し、動き続けた。私は理由があってもなくても論争をふきかけ批判した。なぜなら第二の活動のステージは、論争をすればするほどより速く過ぎ去るからだ。そこで私はガンジーや社会主義を批判し始めた。

 私はこうした問題に関わりを持っていたわけでもないし、政治に愛着を持っていたわけでもない。私は政治には、いかなる意味での関心もなかった。しかし国民全体がこうした緊張に熱をあげている以上、その同じ人々のあいだを通り抜けて行かざるを得なかった。戯れにしろ論争をもちかける必要があるようだった。そのためこの第二の活動のステージが推移する間、私は数々の論争を巧みに操って、それを楽しんだ。
 当時、私の言葉には火があった。その火は私のものではなかった。それはラジャス・グナからきたものだった。それがラジャス・グナの火を燃え尽きさせる唯一の技法(メソッド)だった。それが素早く灰になるためには十分に燃え猛らなければならない。火が穏やかだとそれだけ燃え尽きるのに時間がかかる。だからそれはできるだけ早く灰にするための完全燃焼のプロセスだった。
                       〜神秘の次元 6章〜 

この写真は、特にOshoが気に入っているもの。ラジャス・エネルギーの完全に開花した状態を表わしている。彼は、この時期の健康を二度と取り戻すことはなく、当時の彼を想い起こす人たちは、彼のこの力強い肉体は大理石でできた彫像、完全なブッダのようだったと語っている。
彼はこの肉体を、それからの14年間に渡って、彼の信奉者と弟子たちを探し求めて旅をする仕事に捧げた。

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