ラマ・カルマパは和尚のロケットを自分の手に取り、それを額に当て、それから和尚について言いました。

和尚は、インドの仏陀以来最大の神性の化身であり、生きているブッダだ。

そこで私は、神性の化身と悟った魂との違いとは何かについて尋ねました。

 彼は、悟った魂は自己領解に達してはいるが、必ずしも他の人々を助けることはできない、と言いました。
もし他者を助けたいなら、彼はそのために超自然的(オカルト)かつ秘教的な科学において特別に訓練してこなければならず、そしてこの訓練のために何度も何度も生まれなければならない。そうすれば彼は再誕生の意識的な選択をすることができるようになる。
これをすべて和尚は既に通過してきている、とラマは私に言いました。

 ---<神性の化身>とは、他者を助けるために前世で訓練をした誰かの化身という意味で、単にこの生で悟った魂のことではない。和尚の場合、彼は既に訓練を経てきており、既に悟っている。

そこで
この生で、和尚は人々を精神霊的に助ける目的で特別に誕生した、ただこの目的のためだけに。

彼は完全に意識的に誕生してきた---ラマはそう言いました。その点では、私は彼に和尚は多くの人々を教えていて、多くの深遠な事柄について語っている、と言いました。


 すると、聖師は言いました。
「あなたは、彼があなた方のために語っていると感じているかもしれないが、

彼が語るのはただあなた方のためだけにではない。
和尚はアカシック・レコード---アストラル界に記録された出来事と言葉の記録庫---のためにも語っている。


 語られたことは何であれ忘れられない。だから、あなたは彼が話す事柄を繰り返し続けるのに気づくだろう。彼は話す事柄を繰り返し続ける。


 そしてあなたは彼があなた方のために語っていると感じているが、実際のところ、彼はただ少数の人々のためだけに語っている。
和尚が何者であるかをはっきり理解するのは、ほんの少数の人々だけだ。
彼の言葉はアカシック・レコードの中に残るだろう。それが未来の人々に対しても役立つように・・・・



 彼は過去生でも和尚と一緒にいました。すべての覚者(ブッダ)たちは、お互いに接触し合っています。いまでも彼と和尚は互いにテレパシー的に通じ合っています。そのようにして彼は知ります。

 和尚に関して、聖師はこう言いました。光明を得た後、もし光明を得た魂が自分自身の選択によって自分たちの仲間以外のどこかに再誕生するなら、それは仕方がない、と。和尚の場合、ラマはこう言いました、彼は過去生で自分たちと一緒にいた、と。

彼は私に言いました。
もし和尚の以前の化身を見たいなら---彼はチベットにいた---、あなたはチベットへ行って、そこで権化堂の中に保存されている彼の黄金の像を見ることができる。

 和尚の一つ前の誕生は約700年前に起こったと言われています。聖師はそのもう一つ前の誕生について言及していました。彼は、和尚は二つ前の誕生でそれらの偉大な化身たちの一人であって、そのため彼の像が保存されている、と言いました。

 
聖師によると、チベットにはこのような偉大な神性の化身たちの黄金の像が99体あります。
それらのうちの一つが二生前の和尚の像です。


中国人はそれを破壊していません。彼らにはできません。なぜならこれらの像はチベットの人里離れた場所に移され、密かに隠されているからです。本物の像が移されたのは、これらの像が強力で超自然的な物だからです。もし誰かがそれらにちょっと触れさえするなら、ある強力な霊的体験が彼に起こりかねません。だからそれらが保存されている部屋の中には、僧たちでさえ入ることは許されません。特別な人々しか許されません。なぜならこれらの像に触れるだけでも、人は強い反応を受けかねないからです。

 彼は和尚と和尚の仕事について、こう語り続けました。
「私の祝福は常にある。そして私は知っている、何であれ他者を助けるために我々にはできそうにもないことを、和尚はするだろう、ということを。」

 インドを訪れるに際してのラマたちの主な目的は、自分たちの超自然科学を保存することでした。和尚も1969年に行ったカシミールでの講話でそれを確証したことがあります。ダライ・ラマが脱出したのはただ自分自身を救うためではなく、チベットの宗教、瞑想の秘法、超自然科学を救うためだったのです。ただその目的のために、彼はチベットからあらゆるものを携えてインドに来たのです。

 聖師は言いました。「我々は過去においてインドからこれらのものを得た。それで今、我々はそれを元へ戻したい。そして今や我々は、ここにインドや世界で我々の仕事をしている化身(和尚)がいることを知るに至った。我々はそれを非常に喜んでいる。」彼らは和尚についてそんなふうに考えているのです。

 それから聖師は、和尚はインドでこの仕事ができる唯一の人物だ、と言いました。彼らは私たちの言葉が話せないので、インド人たちと触れ合うのが難しいことに気づいているからです。しかし聖師は、和尚はインドに来るためにこの誕生に対して特別な注意を払ったと言い、そして私にこう言いました。

 「あなた方は和尚と共にいるということで、非常に、非常に幸運だ。

彼は世界教師であろう今日生きている唯一の神性の化身だ。


 私は聖師に和尚は誰の化身かと尋ねましたが、彼は言いました。「いや、それは秘密だ。ある者が我々の僧院の一つの長でない限り、我々は彼が誰の化身であるかを明らかにしない」

しかし彼は一つの事を非常にはっきりと言いました。それは---「彼の(和尚の)仕事が終わるやいなや、彼は消える。完全に消え去る。すると我々は彼を見つけることはできなくなるだろう。」彼はこう言いました。「人が消えることができるのはただチベットの術によってのみだ。」
 同じことが老子に起こりました。和尚も、老子がどこへ去ったか誰も知らない、と私たちに教えたことがありました。彼は自分の死期が来た時、死ぬ代わりにただ消えました。聖師はそれが和尚に起こる時期を示しませんでした。私は聖師に、彼がそのようにただ消えるということがどうやって可能なのか、と尋ねました。

彼は言いました。「我々の科学は振動の科学であり、和尚は既にそれに熟達している。彼はただ自分の振動を静めさえすればいい。そうすれば彼は消えることができる」人が人々を見るのは、ただ彼らの振動が目に投じられるからです。目はその時像を形成する振動を捕えます。そしてそれがこの技(アート)の背後にある秘密です。和尚も、あなたが自分はそこにいると人々に感じさせたいので、あなたの振動はあなたの姿を形作るのだ、と言っていました。

和尚は既に自分の振動を静めており、ただ自分の仕事が完了するのを待っているだけだ、

とラマ・カルマパは言いました。これが終わるやいなや、彼は消えるでしょう。彼は既により静かな振動の状態にあります。そして彼がここで自分自身を保っているのは人為的な手段によるものであり、ただ彼が仕事を終わらせなければならないからです。

 彼はこう言い続けました。

世界は和尚を知るだろうが、彼のほんとうの姿に気づくのはほんの少数の人々だけだ。
彼はこの時代で世界教師であることができ、正しく導くことができる唯一の人物だ。
そして彼はただこの目的のためだけに誕生した。


彼は、人は光明を達成しない限り、和尚が何者であるかを完全に知ることはないだろう、と指摘しました。

 今日でさえも、人々は彼に対する判断を誤っています。ちょうど彼らが、私たちの瞑想の実践を誤解したり、私たちがもし好むなら現代的な便利さと贅沢さで生き続けることを許されていると見たり、そのようなことによって、私たちに対する判断を誤っているように----。そのように人々は判断を誤るでしょう。

聖師はそれからこう言いました。

和尚は、本当は自分を知ることができる人々にだけ関心がある。
彼は時間を浪費したくない。
彼は不適当な人々が来ることを望んでいない。


誰かが彼(和尚)のところへ来るやいなや、彼はその人のオーラの色によってその人が何者であるかを知る。色の違いが、その人が到達した霊性の状態の異なる度合いを示すからだ。そして彼は直ちにその人物の真の姿を知る。そしてある人について彼が特別な何かを感じるのであれば、彼はその人が自分の近くに来ることを許すだろう。さもなければ彼はそれを許さない。」

 これだけを聞いてわりと簡単に思いつけることは、和尚が教えているものは何であれチベット的なものに他ならず、彼はそれらを私たちの雰囲気や環境に適合させようとしている、ということです。それが、和尚が説くほとんどすべての講話の中で彼が仏陀に言及する理由なのかもしれません。今では、私は「ギータ」や老子に関する講話においてさえも、それを見ることができます。

 どんな講話においても、和尚は常に仏陀に言及します。彼は仏陀と非常に親しいようにみえます。ですから私には、これは聖師が語ったことをすべて確証しているようにみえるのです。----とはいえ、他の情報源は、和尚は幾多の過去生において全ての宗教の全ての秘教的体系の中で訓練してきたので、彼は全ての道に精通している、ということを伝えています。これはなおさら多方面に渡って救済する資格を彼に与えるもので、聖師の言ったことと矛盾するものではありません。











Osho and the 16th Karmapa
16th Karmapa speaks to Govind Siddharth about Osho
OSHO TOP
ラマ・カルマパ僧との謁見記

スピリチュアルTOP

ラマ・カルマパのOshoについての話
inserted by FC2 system