5月 9日

 市民出版社がこれまで出版してきたOshoの本の年別一覧を見ると、年度で新刊が1冊も出版されなかった年は2002年と2010年と2017年の3回だけ。

1993年 内なる宇宙の発見
1994年 源泉への道
1995年 沈黙の音
第三の眼
愛の円環
1996年 覚醒の深みへ
光と闇の瞑想
奇跡の探求 T
1997年 存在とひとつに
生の神秘
グレート・チャレンジ
1998年 奇跡の探求 U
禅宣言
空の哲学
イーシャ・ウパニシャッド
無水無月
1999年 夜眠る前に贈る言葉
知恵の種子
ユニオ・ミスティカ
私の愛するインド
隠された神秘
2000年 朝の目覚めに贈る言葉
ディアン・スートラ
タントラの変容
2001年 死のアート
そして花々が降りそそぐ
2002年
2003年 エンライトメント
シャワリング・ウィズアウト・クラウズ
2004年 永久の哲学 T
ラスト・モーニング・スター
2005年 インナー・ジャーニー
2006年 究極の錬金術 1
永久の哲学 U
2007年 こころでからだの声を聴く
2008年 究極の錬金術 2
2009年 神秘家の道
2010年
2011年 探求の詩
2012年 魂のヨーガ
アティーシャの知恵の書 (上)
2013年 アティーシャの知恵の書 (下)
愛の道
2014年 死ぬこと生きること
炎の伝承 1
2015年 炎の伝承 2
2016年 真理の泉
2017年

 だから去年の2017年が改訂版は別として新刊が1冊も出なかったというのは、わりと珍しいことになる。多い年では1998年と1999年に5冊も出している。その前後の年も年3冊出している。2012年から現在まではほとんど私の翻訳した本ばかりだ。なんだか寂しいな・・・




 
5月15日

 5月も半ば・・・、未だ出版の気配なし・・・、6月かも・・・

 改訂版が出た本と時期を調べると・・・、市民出版社だけのもので、
 
改訂名 初版年 改訂年 経過年
内なる宇宙の発見 1993 2015 22
愛の円環 1995 2015 20
存在とひとつに 1997 2014 17
奇跡の探求 U 1998 2016 18
空の哲学 1998 2016 18
ディヤン・スートラ 瞑想の道 2000 2017 17
 だいたい20年前後で改訂されているのがわかる。

 出版社が変わったものとしては・・・

 
改訂名 初版年 改訂年
究極の旅 めるくまーる社 1978 河出書房新社 2013
TAO:永遠の大河 1 めるくまーる社 1979 河出書房新社 2014
TAO:永遠の大河 2 めるくまーる社 1979 河出書房新社 2014
TAO:永遠の大河 3 めるくまーる社 1980 河出書房新社 2014
TAO:永遠の大河 4 めるくまーる社 1982 河出書房新社 2014
あなたが死ぬまでは ふみくら書房 1980 OEJ Books 1997
草はひとりでに生える ふみくら書房 1980 OEJ Books 2013
新瞑想法入門 めるくまーる社 1993 市民出版社 1999
タントラ・ヴィジョン サラハの歌 星雲社 1996 市民出版社 2006

 こんな感じになる。
 結局、存在の詩の改訂版は出なかった。
 Oshoの出版に関しては、最近は何の盛り上がりも感じられない。静か、だ・・・ このまま細々と衰退してゆくのだろうか・・・


 クリシュナの翻訳は半分以上が完了し、個人的には楽しんでいる。ただ、出版されるかどうかはあまり期待していない。
 ヒンドゥー語講話からの英訳 Gita Darshan の3巻目の出版はまだ聞かない。これもぜひ完訳してほしいけれど。




 5月19日

 翻訳はまたKrishna :The Man and His PhilosophyからThe Osho Upanishadに移る。Krishna :The Man and His Philosophyの形而上学的な内容と、The Osho Upanishadの個人的問題についての内容と、それはどちらも生に関するそれぞれの側面を扱っている。それに加えてYoga: The Alpha and the Omegaの分析的・技法的内容もあり、そのアプローチの多様さは他の賢人の、例えばクリシュナムルティのような人の本にはないものだ。
 その多様さ、多面性はOsho独自のものであり、Oshoだけにしかないものだ。だからそれは逆にOshoを捉え難く、矛盾を感じざるを得なくさせる理由であるかもしれない。 私にとってはそれが一番の魅力であり、Oshoを翻訳するおもしろさにもなっている。

 Oshoの本の出版に際しては、よく出版記念パーティというものが開かれるらしい。山川紘矢などは、わざわざインドのプネーまで招かれて祝われたらしい。
 私は既に6冊出しているが、一度もそういう声をかけてもらったことはない。まあ、あったとしても断るけれど。そういう表に出ることは苦手だし、他のサニヤシンとのつながりもほとんどないし、この日記でさんざんサニヤシンについて否定的な事を書いているから、そういうことは万が一にもありえないだろう。

 まあ、否定的、と言っても、私にとっては単純な事実であり、経験したことや思ったことをそのまま書いているだけだが。

 私は、ただひたすら翻訳を続けて、完了したものを出版社に届けるのみ。翻訳予定の量は膨大で、残りの人生をもってしてもそのわずかしか達成されないだろう。
 いずれ自分の死期を感じたら、翻訳を止めて瞑想に没頭し、死ぬ準備をしたい。




 
5月24日

 ヤフオクに出品されていたラジニーシ・ニューズレターで、50冊セットの分は当初5万円の提示額だったのが、今では13,000円に値下げられている。
 出品号は〜
 ラジニーシ・ニューズレター 48冊 1978年創刊号-13号 26号 31号-35号 51号-53号 56号 61号 63号-69号 71号 72号 86号-88号 90号-100号  和尚タイムズインターナショナル 2冊 77号 94号   
 この中で所有してなくて欲しい号は4号 8号 35号の3冊だけ。特に8号のバグワン・サニヤス・アシュラム特集は貴重。

 これと別にラジニーシ ニューズレター8冊 17、19-25が7,200円で出品されているが、この中で所有してなくて欲しい号は19号 20号 23号の3冊だけ。
 これまでヤフオクで購入したラジニーシ・ニューズレターはだいたい1冊1,000円くらいしたから、上記の50冊で13,000円と8冊で7,200円は決して高くはないが、持っているものも含まれたセットで買うには高すぎる。

 また、本でも長らく入手困難だった「反逆のブッダ」や「マイ・ウェイ」が2,000円程度で出品されているが、誰も入札していない。
 Oshoは既に過去の人になりつつあるのだろうか・・・?




 
5月28日

 The Osho Upanishadの第21章を翻訳中で、これは1995年に発行されたOshoTimes 73号 神秘なるインド特集に「インド: 自然のブッダフィールド」として抜粋されていた。

 この号では他の抜粋として〜
 「インドは女性だ」.. Sambhog Se Samadhi Ki Aur - From Sex to Superconciousness「 セックスから超意識へ 」
 「人間の運命」...... Fir Patton Ki Panjeb Baji, #1
 「インドにおける瞑想の勃興と凋落」 ... Konpalen Fir Fuut Ayin, #12  ・・・がある。

 それぞれヒンディー語講話からの翻訳で、原典のスペルはヒンディー語らしく英語ではあやふやになる。
 Fir Patton Ki Panjeb Baji は Phir Patto Ki Panjeba Baji で、講話日は 1985/11/20-12/30,1986/7/31-8/6 英訳は無い。
 Konpalen Fir Fuut Ayin は Koplen Phir Phoot Aayeen で、講話日は 1986/7/31-8/15。 英訳はThe Diamond Swordとして2008年と2013年に出ている。

    
     2008年            2013年

 このThe Diamond Swordにも興味を持った。これもいずれ翻訳したい。




 
5月29日

 翻訳を続けていて、いまだに日本語にするにはしっくりこない、適当な日本語が見当たらない言葉がいくつかある。

 スピリチュアル・・・・、たぶん現代ではずいぶん毒された言葉の一つだろう。精神、精神霊性、霊性など、いろいろ使ってみたが、どれも無理やり感がある。最近はただスピリチュアルとそのままにすることが多い。

 オリジナル・・・・、これも、原型、原初、本来の、元々などがあるが、いまだに決定できなくて迷う。

 リアリティ・・・・、他の翻訳者もこれをそのままま使っていることが多い。現実か真実かにすることで迷う。

 ゴール・・・、これもほとんど日本語になっている。

 トリップ・・・、たぶんこれが一番翻訳が難しい言葉だろう。単なる旅をする、ではない。のめりこんでいる、夢中になっている、それをして高揚感を味わっている、というようなニュアンスがある。もともとドラッグの幻覚作用を表現するために生まれた言葉だろう。
 これらはもう無理に日本語にせずにそのままカタカナ英語で表記した方がニュアンスが伝わりやすいだろう。


 さて・・・、5月も終わりだが、ついに「反逆の軌跡」は出なかった。6月か? 最初に出すと言っていた時期から既に1年が経っている。版権の期限も気になるし、ちょっと異常な状況に思える。年1冊のペースは無理なのか・・・?




 
5月31日

 ヤフオクでOshoの洋書が約25冊ほど出品されている。ほとんどはレベル出版のハードカバーだが、旧プネー1時代の本やヒンディー語の本も数冊ある。それも1冊が1,000円という安値でだ。あるところにはあるものだ。
 この中から4冊を落札した。
    

 出品者は広島県の本屋さん。広島にOshoの洋書が大量にあるのにも驚くが、過去に誰かが所有していたのを売ったのだろうな。こういう風に全国からOshoの本を見つけることができるのもネットのおかげだ。

 そのネットからまた興味深いOshoの本を見つけた。
 From Medication to Meditation というタイトルで、ヒンディー語からの英訳。講話時期は1970年8月31日からとなっているが、あまりはっきりしていないらしい。
    これも翻訳リストに入れよう。

 翻訳はまたクリシュナに移っている。









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