2月 4日

 From Misery to Enlightenment の翻訳も、全章訳すのは微妙な感じ。かなり挿話が多いが、それほどおもしろくないのもある。これも編集したほうがいいようなものだ。で、途中で止めて、また The Osho Upanishad に移る。

 私の問題だろうか。もう20冊も翻訳してきたから、だいたい知っている似たような話が出てくることが多い。新鮮味が薄れてきている。ある箇所には重要な興味深いメッセージが述べられたりしているが、長い挿話の翻訳には正直退屈する。
 それとも講話の時期の問題だろうか。上の2つの講話はいずれも1980年代半ばのもので、1970年代の講話とはやはり雰囲気が違うように感じる。

 やや、熱が冷めてきたかも・・・・。The Osho Upanishad をつまみ食い的に翻訳したら、またパタンジャリ・ヨーガの翻訳に戻ろうか・・・。とりあえずはこのシリーズを10巻まで完成することを目標にしよう。




 
2月 9日

 いろいろ迷っていたが、当面はThe Osho Upanishadをメインに進めていこうと思っている。これは去年の8月頃に部分的に訳し始めている。

 ただ、気になるニュースを知った。著作権の保護期間が現行の50年から70年に延長されるらしい。これが決定されたのかどうかは知らないが、少なくともその方向で検討に入っているということだろう。
 となると、Oshoの著作権解除は2060年になる。42年後だ。つまり、「ダンマパダ」の完訳出版は私が生きている間は不可能ということになる。市民出版社がその版権を瞑想社から買い取れば可能になるけれど・・・。もしその話を進めるとしても、まず翻訳ありきだし、果たして「ダンマパダ」がどれほど売れるのかという見通しが立たなければならないけれど。

 それ以前に、Oshoの出版ワークに携わっている人があまりにも少ないという現状がある。関わっている人も、それだけに専念している人はいないらしい。働きながら、余暇を利用して、という状況だろう。だから時間もかかるだろうし、やる気の持続の問題もあるだろう。




 
2月15日

 平昌オリンピック観戦に時間を取られて、翻訳の方はかなりゆっくりになっている。それでも少しずつは進んでいるが・・・。普通にスポーツを観戦するのは好きだ。努力の結果がはっきり表われるのがいい。

 話は変わるが、OEJから出ている「サトルボディヒーリング」という本があるが、この「サトル」という言葉がずっとわからず、気になっていた。
 この本を紹介しているOEJのサイトに、この本の第1章のサトルボディについて説明している部分がある。それによると7つの身体のことである。
 つまり「サトル」とは subtle であり、微妙、精妙という意味を持つ。サトルボディと同じ意味になる言葉を私は「死ぬこと生きること」で「微細身」と訳した。発音的にはサトルで問題ないのだろうが、個人的にはサトルボディという言葉を使うことにどこか違和感がある。偏見なのかな・・・・。日本語にできるものをあえて英語表記にするという、小池都知事がよくやる話し方が好きではない。
 確かに、「微細身ヒーリング」ではイメージが重たくなるかもしれないが・・・・。

 微細身・・・7つの身体についてはOshoも「奇跡の探求」や「秘教の心理学」で述べているが、さらに詳しく知るためにはやはり神智学大要が役に立つ。

 ただ、クリシュナについての講話の中でOshoは、帰依の道を進む人にとっては7つの身体〜サトルボディ〜を知る必要はない、と言っている。




 
2月26日

 Osho Source Book という本がある。厳密には本ではない。それは出版されていないからだ。ただネットからダウンロードできる。
 内容はOshoの1974年までの出来事を細かくOshoの講話を引用しながら記録したもので、著者はスワミ・アナンド・ニーテンというサニヤシン。

 Osho Wikiの解説を訳すると、この本の独特さが見えてくる。

 Osho Source BookはOshoについての独特なアプローチの本であり、それは進行中のワークだ。それは「伝記的著作目録」で、彼と彼の本についてのもので、彼が「著述した」数百冊だけでなく、彼が読んだ数千冊を網羅することも含んでいる。この25年の巡礼において作者のSw・アナンド・ニーテンはOshoの図書室で数多くの時間を過ごし、数百人のサニヤシンたちやOshoのワークに関わった他の人たちにインタビューし、原資料を見るために北インド中の全ての場所を訪れた。
 2014年5月にニーテンは、今日に至るまで最も少なく文書化されたOshoの生とワークの期間で彼が1974年にプーナに移る前の部分を一般大衆に利用可能にさせるために 「作者の未編集版」としてそれのいくつかをアップロードした。この「作者の未編集版」は読みやすくて非常に楽しめるが、まだ練り直されても要約されてもいないので、いくらかの繰り返しと少しの混沌がある。2017年1月現在、ニーテンはまだ情報を集めているが、未処理のデータを出版、編成、照合、要約するこの大事業の残りも準備している。「最終的な成果」は2018年におそらく出版の準備がされる予定だ。

           

 先に訳した「Osho: The Luminous Rebel」よりも詳細に述べられていて、特に初期の瞑想キャンプについては詳しい。
 なにより長年にわたってOshoに関する資料を集めてきたニーテンの努力に敬意を評したいし、それが現在も続行されているところが凄い!
 Osho自身は、自分が肉体を離れた後は自分については忘れなさいと言っているし、実際にOIFやプネーのコミューンはOshoの痕跡を消す方向に進んでいるが、それでも一度失ったものは取り戻せない。誰かがしっかりと記録に残すべきである。それをこのニーテンはしているし、Osho WikiのサイトやOsho Worldもそれをしている。

 日本ではそんなワークを誰もしていない。それこそ、Oshoの情報を記録して残すワークをする人たちはマイノリティ〜少数派なのだろう。
 これも時間を見つけては少しずつ翻訳していきたい。ただしかなりの大作だ。









Osho日記 2018年 2月

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