1月16日

 正月より「サイレント・エクスプロージョン」の翻訳を始めている。
 「グレート・チャレンジ」と「秘教の心理学」に翻訳された部分を除いた3章を先に訳して、残りはそれぞれの本から書き写せばよく、そのため一ヶ月ほどで終わるだろうと思っていたが、最初に書き写してみた1章の文が、この原書の原文と少し違っている。
「グレート・チャレンジ」の原書と照らし合わせてみたら、やはり少しずつ文章が変えられている。

 もともとはヒンディー語からの英訳だからかもしれないが、和尚の原書が若干書き換えられるということはよくある。そのため、書き写しで済むと油断していた作業が、結局は一から翻訳という形になる。
 しかも、翻訳の難しい文は、「グレート・チャレンジ」の原書では省かれている。そのため、「グレート・チャレンジ」の翻訳もあまり参考にならない。




 1月31日

 市民出版社主催のOshoブックフェアが好評らしい。
昨年から埼玉と東京・神田の二ヶ所の書店で開催されているが、
埼玉ブックデポ書楽でのブックフェアは、当初は2014年10月4日から11月24日までだったのが、2015年2月末まで延長となり、
東京神田書泉グランデ4Fでのブックフェアは、当初は2014年12月26日から2015年1月25日までだったのが、2月8日まで延長となる。


 どちらも市民出版社で扱っている商品だけを出品しているので、当然、角川書店から出ている「Joy 喜び」や「Courage 勇気」、そして河出書房新社から出ている「TAO 永遠の大河」や「究極の旅」は置かれていない。
 市民出版社だけの商品で勝負しているわけで、それで特に埼玉でのブックフェアは実際、2ヶ月以上の延長となる。
ちょっと驚くべき現象だと言える。

 





 2月1日

 久々に市民出版社より連絡があり、「炎の伝承」の下巻は3月頃に出版予定らしい。
 その後に「The Long, the Short and the All」を出す予定・・・。
 「超越の規律」はその後〜年末当り〜ということになる。このタイトルも出版用としては再考の余地があるみたい。この本はOsho自身がこの講話のタイトルを名付けているのだが、売れ行きを左右する本のタイトルとしては別に考えたほうがよさそう、ということだろう。

 角川書店からのOshoの翻訳本は、まだ後5冊くらいは出す予定らしい。すでに「Joy 喜び」は数万部売れたらしいが、このOshoブームはいったい何なのだろう?何が原因なのか未だによくわからない。

 それでも、いずれOsho自身に関心が寄せられることになるなら、現在翻訳している「サイレント・エクスプロージョン」と、この後に予定しているOshoの伝記の翻訳などは大きな意味を持つだろうけれど・・・。





 2月24日

 「サイレント・エクスプロージョン」翻訳中、第9章のイニシエーションの神秘が「未知への扉」の7章サニヤスの神秘と同講話であることがわかった。これでこの本から他の本に転載されていない章は10章のLetters From Bhagwan(Oshoからの手紙)だけとなる。1章を除いて全て既に他の本で紹介されている。
 これでは、この「サイレント・エクスプロージョン」を全訳出版する価値・意味があるのか?という気がする。
 翻訳の意志が多少そがれてしまうが、もともとこの本を訳したくなったきっかけは、11章のチベット僧院への訪問の翻訳にある。
 この本の中で一番重要で興味深い内容だが、この話が最初に掲載された「マイトレーヤ」は絶版状態で入手不可能であり、その存在を知らない人も多いだろう。
 最も多く転載されている本が「グレート・チャレンジ」で、全11章中5章分あるが、正直この「グレート・チャレンジ」の訳はあまり良くない。引用されている本「楽園の蛇」(ミゲール・セラノ著)のタイトルが「天国の悪魔」になっていたり、「死海文書」が「死海の巻物」になっていたりする。これはどちらも原文タイトルの直訳で、この翻訳者はこの本の存在を知らないのだろう。ただ、その原文もかなり書き替えられてはいるが・・・。

 だから、自分としては11章の話を紹介するだけでも、この本の翻訳の価値はあるとは思っているが、上記の他の本への転載を知らせることはネタバレになるかもしれないが、仮にこの本が出版されたとして、その事が売れ行きに影響するだろうか・・・。
 まあ、このコメントを紹介しても、これへのアクセスは微々たるものだから、まったく気にしなくていいかも・・・・。
 本を読んだだけで、このことがわかる人はかなりのOsho読書通とも言える。ようするに、「サイレント・エクスプロージョン」も「グレート・チャレンジ」も、どちらも編集本というわけだが、出版時期では「サイレント〜」の方が古い。
       
  日本でのOshoの編集本の出版は禁じられているが、オリジナル(原本)が編集本なら問題ないらしい。
 最近のOshoの新刊で、「Joy 喜び」「Courage 勇気」「死について41の答え」などは全て編集本だ。
 そもそも編集本が作れるということは、少なくともOshoの全ての講話・本を知っていて、どの講話にどんな内容の事が語られているのかを把握していなければならない。つまりデータ化が必要になる。
 だがそれをしている所を日本では知らない。Oshoの全講話のリストも、知る限り自分が作ったものしかない。

 他に誰もそれをしていない。確かに面倒な仕事であり、情報収集が重要になるが、その全データ化が完成すれば、後は無駄なく体系的に翻訳すべき本を選択することができる。講話の大まかな内容がわかれば、翻訳する本を選ぶのに大いに役に立つ。これも自分の仕事なのだろうか。
 この「サイレント・エクスプロージョン」の翻訳が終わったら、この全講話のデータ化をやろうかとも思う。




    




Osho日記 2015年 1月, 2月

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