夜10時にホテルをチェックアウトしてアグラ駅に行く。タクシーはもったいないからリキシャで行こうか、と思ったらホテルのスタッフが、夜はリキシャは走っていない、と言う。まあ、安全のためにホテルからタクシーを手配してもらう。 出てみると、多くのリキシャが駅に走っている。やはりインド人の言うことはいいかげんだ〜〜 でも、料金交渉で、リキシャがホテル手配のタクシーよりも安く行くとは限らないし・・・

 で、駅到着。この駅ではポーターに頼もうと思っていたので、都合よくポーターたちが寄ってきた。ポーターは赤い服を着ている。その中のひとりの女性が担当してくれることになった。ポーター代100ルピー。乗る列車は12156 Bhopal Exp. アグラ発23:38-->ボパール着6:35 車両番号A1
 駅のホームの電光掲示板の仕組みがわかった。ホームの上に小さな掲示板があるが、列車の到着が近づくと、列車番号 (この場合だと12156) と車両番号 (この場合だとA1) を交互に表示している。それで自分の乗るべき車両を見つけられる。駅のアナウンスもあるが、ほとんど何を言っているのか聞き取りにくい。問題は、自分の乗る車両がホームのどの位置にくるかは列車によって違うこと。だから掲示板に表示されるまでは、乗る場所は確定しない。
 女ポーターは私をやや強引にホームの空いている椅子に坐らせる。彼女にとってのお客だから大切に扱う、ということだろう。

 ホームではいろいろな光景が見られる。夜中なのに、本当に人が多い。全身真っ黒に汚れた若い女の乞食がいる。幸い私のところには物乞いに来なかったが、何を求める様子もなく、ただホームをぶらついている。犬もいる。ヤギもいる。当然私は周りのインド人からジロジロと見られる。1時間、ただ列車の到着を待つのがすごく長く感じられる。途中、別のポーターが私の荷物を持って歩き出した。どうも私の乗る列車を間違えている様子で、ポーターも間違えるのかと、やや信頼性が落ちた。それで席を離れたため、戻ってきたら坐れなくなっていた。しばらくホームに座り込んで待っていた私を見た女ポーターは、また強引に私を空いている席に坐らせた。特別扱いされてどうも居心地が悪い。

 列車は定刻通り到着。インドの鉄道はよく遅れることで有名だが、最近はそうでもない様子。女ボーターは私の荷物を担いでA1の車両に行き、私もその後をついて行く。車内は真っ暗で乗客たちはみんな寝ている。その中をポーターは懐中電灯を照らして私の予約席を見つける。けっこう見つけるのに苦労しているが、ようやく席が見つかる。これはひとりでは大変だな、と実感した。だいたい席のどこに席番号が表示されているのかがわからないので、それを探さなければならない。それも真っ暗の中で・・・ ポーターに頼んで正解だし、安心だ。だが、案の定、席に着くと、女ポーターはチップを要求してきた。ここで彼女は初めて笑顔を見せるが、女の笑顔に弱い私は10ルピーだけ渡した。もっと欲しいと要求するが断ったので彼女はあきらめて去って行った。
 10ルピーって・・・15円程度なんだけど、インドでは100円・・・いや500円くらいの価値に感じられる。でも、チャイ一杯は10ルピーだし〜〜 飲料水のペットボトル1.5リットルで15ルピー〜〜 まだ、インドの金銭感覚がピンと来ていない・・・

アグラ駅

ポーター

 ボパール駅には定刻より1時間遅れで到着。朝の7時半。駅は全てヒンディー語で書かれていてさっぱりわからない。ローカルな駅に来た印象。ボパールは仏跡サンチーに行くための拠点でボパール自体には何もない。それにしても鉄道駅はどこへ行っても人が多い。インド人はなぜこんなに移動をするのだろう・・・
12156 Bhopal Exp. アグラ発23:38 --> ボパール6:35 
ニ等車の指定寝台席
 いつもの通り、駅の周辺ではリキシャに囲まれる。ホテルは予約してあるが、場所がわからない。ネット情報では駅から北に100メートルと聞いていたけど、リキシャに聞くと、「そのホテルならここから1kmあるからリキシャで10ルピーだ」と、相変わらずいいかげんなことを言う。だいたい1kmもの距離を10ルピーで行くことはないだろうし〜〜〜^^ とりあえず方角だけ教えてもらい、その方向に歩く。といっても駅から出た道は一本道だから、右に行くか、左に行くかの違いだけ〜〜
 少し歩くと、もう建物が見えている。これもネットでホテルの建物を調べておいた。それでもリキシャはしつこく付いて来る。ホテルが目の前に見えているのに、5ルピーで乗せると誘う。5ルピーまで値下がったのも笑えるが、それだけ彼らも客取りに必死なのだ・・・
 この町には不釣合いな高級感のホテル・カマル・リージェンシー。でもボパールにはあまりいいホテルはないようだし、予約サイトではここが一番適当だったからな〜〜 一泊約3,000円と、今回の旅行では2番目に高い。

ホテル・カマル・リージェンシー
 高級ホテルらしく、部屋はダブルベッドでむちゃくちゃ広い。ただクローゼットは防虫剤でやたらに臭かった。食事は、レストランはなく、メニューから電話で注文して、部屋まで持ってきてもらう。これが、良いサービスのようで、けっこう段取りが悪い。電話では、こちらの注文メニューがうまく伝わらない。適当なことを言って朝食を注文する。100ルピーだったがかなりボリュームがあって大満足^^
 ちなみに洗濯は、各ホテルにランドリーサービスはあるが、金がもったいないので、ずっとシャワー室で手洗い。たいていのインドのシャワー室には大きなバケツがある。それに洗濯物を入れて手で揉み洗う。日本の洗剤で十分泡立つ。問題は干すところ。そのためのロープは常に用意しているが、いつもホテルについて部屋を見る時、まず洗濯物を干すためのロープを引っ掛ける場所を探す。手持ちのロープの両端には引っ掛けるための金具がついている。たいていは窓のカーテン・レールと壁の電灯に引っ掛けてロープを張るが、高級ホテルになるほど、なぜか引っ掛けられるような場所がない。このホテルでも、なんとかロープを張って、洗濯物を干した。部屋干しなので一日では生乾きといった状態・・・ でも毎日まめに洗濯したので、着替えは3着あれば十分だった。

 ホテルを出て、サンチーに行くためリキシャを探す。サンチーはアショカ王の仏塔が完全な形で残されている仏跡。ボパールから40km。

サンチーに行くため9:30にホテルを出るがリキシャは待機していない。駅に向かって歩くと後方からリキシャが来る。サンチーまでの値段交渉。リキシャの言い値は700ルピー。私は500ルピーで言ったが、リキシャはまったく応じる気配はない。仕方なく間の600ルピーで行くことになった。

リキシャのオヤジ

サンチーへ
ホテルを23:30にチェックアウト。ボパール駅でアウランガバード行きASR NED EXPの到着ホームを探す。構内の案内所で1番ホームとわかり、約1時間20分の遅れであることを知る。定刻は00:20発。ここでも自分の予約席を見つけるためのポーターを探すが、なかなかポーターが見つからない。立ち話をしていたポーターをようやく見つけて仕事を頼む。 夜中の駅の中で約3時間待ち続けた・・・
 2:45に列車到着。定刻より約2時間半の遅れ。この列車は始発から24時間経過しているため、遅れることは覚悟していた。ボパール駅での、夜の待ち状態は侘しくなる。女の乞食が目に付く。席は二段寝台の下段席。
ボパール駅
ボパール駅で雇ったポーター

アウランガバードに行く車中から見えた不思議な頂上の山

インドTOP
ボハールからアウランガバートまでは約11時間の列車の旅。途中ブサバルという駅で朝食を取る。
 時間は予定より2時間遅れて8時半。停車時間が10分と長いのでホームに出てみる。ホームの物売りでパンを買う。
 パン二つにサモサが二つついて10ルピー。朝食として十分な食事。
到着 出発 停車時間 実際の出発時間
Bhopal 0:15 0:20 5分 2:45
Itarsi 1:50 2:00 10分
Khandwa 4:25 4:30 5分
Burhanpur 5:33 5:35 2分 7:30
Bhusaval 6:30 6:40 10分 8:25
Jalqaon 7:18 7:20 2分 9:05
Manmad 9:30 9:50 20分 11:00
Aurangabad 11:30 11:35 5分 12:45
12716 Asr Ned Exp ボパール -> アウランガバード 時刻表

ボパール Bhopal  2012年10月19日   

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