アジャンターに着く前に車で展望台に行く。私はそこから入場口まで降りて歩き、その間車は駐車場で待機する。展望台よりチケット売り場まで約30分。すでに多くの観光客が来ていた。川を渡る橋の手前からすぐに日本語を話すガイドか土産物店の主につきまとわれる。物腰の柔らかい好人物で、帰りにも出会っていろいろと案内や世話をしてくれたが、やはり最後にはチップを要求してきた。まあ、親切はありがたかったが、悪いけど払わなかった。 アジャンター入場料250ルピー。
展望台 下の見晴らし小屋へ降りる階段入口
展望台からのアジャンター全景。10月23日撮影。
アジャンター石窟群は全長550mにわたって大小30からなる仏教石窟寺院群。石窟の種類は、平地に木造か煉瓦造で建てられていた僧院（ヴィハーラ）を石窟におきかえたヴィハーラ窟と、ブッダを象徴する「聖なるもの」（チャイティヤ）として仏塔などが据えられたチャイティヤ窟がある。9，10，19，26，29窟の5つがチャイティヤ窟で、残りはすべてヴィハーラ窟である。造られた年代は、紀元前1世紀から紀元後2世紀の前期と、5世紀後半から6世紀頃の後期に分かれる。
1815年、ハイダラーバード藩王国の藩王に招かれて狩猟に参加していたイギリス人士官ジョン・スミスが虎狩りをしていたときに、巨大な虎に襲われてワゴーラー渓谷に逃げ込んだ際、断崖に細かな装飾が施された馬蹄形の窓のようなものを見つけたことが発見の契機となった。彼はアジャンターの石窟寺院を発見したとき、すっかり放棄されてコウモリのすみかになっていた、のちの第10石窟に自分の名前を記した。
第４窟〜第７窟 第１窟〜第３窟
第７窟 第6窟 第5窟 第4窟 第3窟 第2窟 第1窟
第１９窟〜第２１窟 第１６窟、第１７窟 第９窟〜第１４窟
第20窟 第19窟 第17窟 第16窟 第15窟 第14窟 第10窟 第9窟 第7窟
第21窟から第24窟までは未完成窟。第26窟が一番見応えのある石窟。第27窟で行き止り。第28窟には行けない。
第28窟 第27窟 第２６窟 第26窟 第23窟 第21窟
第２８窟の奥に滝が流れている。
アジャンターには10:44から14:30まで約4時間いた。
帰りの階段を降りたところにガイドブックの物売りが待ち構えていた。一冊600ルピーあたりから売りつけ始める。本の裏側に$12.0と表示されていて、日本円で約1,000円だから600ルピーは妥当な価格だと言う。こちらは以前のアグラやカジュラホでガイドブックの相場を知っていて、だいたい170ルピーくらいだったから、100ルピーから値を付け始めた。いろいろと交渉を繰り返し、シャトルバスの乗り場まで来て、物売りはかなり不機嫌になり半ば強引に本を押し付け、300ルピーだと言う。私は200ルピーでないと買わないと押し通し、結局200ルピーで買うが、英語版で日本語版を買えばよかったと後悔する。
実際の値段は不明だが、別のインド人(展望台の降りたところで出会い、シャトルバス乗り場に案内した日本語のうまい人)の話では、彼らは店で本を買占めて、それを観光客に売りつけているという。本の掲載写真の質はあまりよくないし、ページ数も少ない。たぶん100ルピーちょっとの値段だろうが、他では見かけなかった。
チケット売り場 入口。ここからけっこう急な階段が続く。
駐車場と入口の間を走るシャトル・バス。緑色はAC無しで10ルピー。 白色のバスはAC付きで20ルピー。
自分は外国人だということでか、優先的に座らせてくれた。
土産物店
最初から付きまとってきたオヤジとその店。 ガイドブック・ショップ
ひとつ300ルピーくらい・・・
インドTOP
