1235年になると建築規模が数段大きくなった。 教会の縦廊と横廊の交わる十字空間の天井の高さが、聖母教会の場合、35メートルもある。 また廊の端には、それぞれ二箇所づつに礼拝室が設けられている。 この教会は聖母の象徴として、不思議なバラを形どって建てられている。 ゴシック風の細い頂頭部はバラの茎を現し、それは80メートル以上の高さがあったと言われている。 しかし、この頂頭部は1631年の落雷で破壊されてしまった。 後世の人たちは、この頂頭部の再建・修復工事に自信がもてず、実施するまでに至っていない。

トゥリヤ
トゥリヤ

ゴシックという新しい建築様式が普及し始めた頃には、大聖堂の天井部分にだけ、試験的にこの様式が利用された。 聖母教会はこうして1235年に工事を開始し、1260年に完成している。 この教会は、マールブルクにあるエリザベス教会と並ぶ、ドイツで最古のゴシック建築である。

初期ゴシック様式の教会。 330年に建てられたこの大聖堂は、882年ノルマン人来襲で破壊された。 単一の身廊を備えた代替教会堂が950年に完成したがその教会を斜めに横切るような形で大聖堂の入口に通じていた。 現在この入口は壁で埋められている。

リーブフラウエン教会 (聖母教会)

1993年12月29日

Liebfrauenkirche

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