1月2日

 自分への今年の標語・・・、出来るだけ関わらず、我関知せず、君子危うくに近寄らず、とする。 ただ、今年も翻訳を続けるのみ。それだけの人生とする。
 竹下気学による2018年の運勢は★大凶。 八方塞がりで過去のツケが出る時期!石橋を叩き慎重に!・・・となっている。
 過去の大凶の年には、だいたい身体が悪くなっていた。特に歯・・・、虫歯になったり、歯を抜いたりした。今年もまた、歯に注意しなければならない。






 
1月15日

 自分の両親の家の家紋を探した。父方の家紋は数十年前の祖父の法要の時に確認していたが、母方のものはこれまで確認していなかった。ただ、実家を訪れた際に撮った写真を頼りにそのデザインは知っていた。
 父方の家紋は「組合角」、  母方の家紋は「八角に剣片喰」、と呼ばれるもの。
            
 両家とも代々農民の身分で、特に由緒ある家柄ではないようだから、なぜこの家紋になったのかは知らない。
 ただ、私が生まれた頃は、両家ともその村では裕福な家族だったらしい。両親が大阪に出て来てから貧乏な生活が始まるのだが・・・

 2001年の1月に先祖の戸籍謄本を取り寄せて家系図を作った。
 それでも5代前までにしか遡れない。それ以前の戸籍はないからだ。ただ興味深いのは、父方の家系は養子縁組があり、総じて女系が強いように感じられる。母方は、地域が熊本の玉名市古葉で、西南戦争の激戦地になったところで、母方の祖父は以前熊本テレビに出て西南戦争のエピソードを語ったらしい。年代的に祖父は西南戦争以後の生まれて、直接には知らないのだが、彼の父(祖祖父)は戦争当時14歳だったので、その父から話を聞いていたのだろう。家の屋根裏に負傷兵から取った戦利品を隠していたとか・・・・。

 その両家の実家も改築されたりして、私が子供の頃に知っていた面影は全く消えている。私の過去を示す物的なものはほとんど残っていない。
 だから、自分のルーツを知りたくて、家紋を検索したり、家系図を作ったりするのだが・・・。






 
1月18日

 今年から一応年金がもらえることになる。手続きは誕生日以降でないと受け付けていないからまだしていないが、ニュースによると、政府は年金の繰り下げ支給の開始年齢の選択肢を70歳以降まで広げることにするそうだ。それは働きたい高齢者を支援するためらしいが、まったく意味がわからない。そんなに働きたい高齢者がいるものだろうか?それにそもそも働ける場所があるのか?若者さえ就職難になっているのに・・・

 それよりも、年金の繰り下げ支給は、一見、受給額が増えるという得するようなイメージを与えているが、実際にはほとんど意味がない。それは年金の受給額をいろんなケースでシュミレーションすればわかることだ。エクセルでそれは簡単に出来る。
 私の場合、予定通りなら、65歳から月額で11万5千円支給される。現在は5万円以下で生活できているので、この受給額でなら十分すぎる。
 これを仮に70歳からの支給に繰り下げた場合、支給額は13万8千円になる。約2万3千円増額される。ただし、65歳から70歳までの5年間は支給されない。この支給されない総額を増額分で取り戻すには10年余りかかる。70歳から10年である。つまり、65歳から支給された年金の累計総額と70歳からのそれが同額になるのは81歳になる頃になる。
 ようするに、80歳以上長生きしなければ、70歳からの繰り下げ支給は総額的に見て損をしていることになる。81歳を過ぎてようやく得をするという計算になる。だからほとんど意味がないと思うのだ。80歳以上生きられる保証はどこにもない。それどころか、70歳からの繰り下げ支給に決めて、70歳になる前に死んでしまえば何にもならない。

        






 
1月22日

 62歳の誕生日を迎える。
 年金請求書を郵送する。手続きに問題がなければ3, 4ヵ月後に支給が開始される。老齢厚生年金で月額約6万円弱。65歳になるまでの3年間、その金額が支給される予定。
 現在の毎月の生活費は4〜5万円で納まっている。これが可能なのは持ち家で住宅ローンが完済であり、独りで生きているからだろう。
 食費はだいたい1万5千円から2万円の間、ネットに約5,000円〜電話込み。ケイタイなどは持っていないので通信費はそれだけ。そして光熱費は、オール電化の太陽光発電なので、売電収入を加味すれば、年間を通してほぼプラマイゼロ。水道代を差し引くなら、逆に年間で2万円余りの儲けになっている。 つまり、つきつめて食べるだけの生活なら、月3万円以下で暮らせることになる。クルマも持っていないし、必要ないし、そもそも免許を持っていない。だからクルマ代もかからない。自動二輪の免許は持っていたが、もう必要ないので更新していない。自転車にも極力乗らず歩いている。全て歩ける範囲で必要なものが手に入る。スーパー、銀行、郵便局、ホームセンター、歯科医院、コンビニ、・・・。暮らすには田舎より都会が、それも田舎風の都会がいい。その意味では今の生活環境は申し分ない。

 経済的に絶妙のタイミングを感じる。住宅ローンや太陽光の工事の支払いは、退職した時の退職金から残額をまとめて払ったので、金利の分をだいぶ節約できた。
 もし借家住まいだったなら、とてもこんな金額では生きていけなかっただろう。

 太陽光余剰電力の買取は来年で終わるが、これにはずいぶん助けられた。その後はどうなるのかわからない。費用の元は去年に、8年目で回収している。
 これから3年間は毎月ほぼ収支とんとんの生活になる。それまでは貯蓄を切り崩して生きていたから、少なくとも残高の減少は止まることになる。
 物欲もほとんどなく、唯足りるの生活を送っている。だから、経済的に絶妙のタイミングを感じる。自分の心境の変化と生活環境・経済状況の変化のタイミングの絶妙さを。

 つまり、何かに生かされているのかもしれない。物欲がなくなったのも、これまでの人生経験の結果だから、そういう意味では経験したことは全て生かされていることになる。人間関係で厳しい体験をしたことで、独りで生きられる強さを身に付けられたと言える。何も無駄ではなかったということだろう。






 
1月26日

 寒い日々が続いている。働いている人は大変だろう。
 自分の今の環境は、昔に比べたら信じられないくらい穏やかで平和で静かだ。特に、静かなのが自分にとっては驚くべきことである。不気味なほど静かな毎日だ。

 奈良に転居した最初の住居環境は、6帖1Kのアパートで、隣と二階の住人の騒音や周辺の騒音で、四方がうるさい状態だった。精神的にノイローゼ気味になりかけていた。そこは1年で引っ越して、次に住んだ借家は6帖と4帖半の2Kで、少しはましだっだが、それでも壁の厚みの薄さから外の音は筒抜けだった。そこに約10年住み、今の持ち家に引っ越したのが20年前。住み始めた当初は、隣の飼い犬の吼える声、裏手の住人がブラジル人で毎晩パーティで騒ぎ、向かいはピアノ教室でピアノの音が聞こえ、近くには暴走族の溜まり場があり、毎晩爆音を立てていた。
 それが、気がつけば、犬もブラジル人もビアノ教室も暴走族もいなくなり、まったく静かになった。なぜそのように変化したのかわからない。ただ不思議である。

 奈良に来る前から、生まれて以来ずっと住宅環境は悪かった。その負のカルマが解消されたのかもしれない。今はただこの環境がありがたい。一日中部屋にこもって翻訳に没頭できるのだから。
 人生はやはり、いつか報われる日が来る、ということだろうか・・・

 62歳か・・・。いつまで生きられるのだろう。時々、このまま眠りながら死んだら楽だろうな、と思うことがある。
 もともと、子供の頃から、あまり生きることに熱心ではなかったようだった。生きる意味も目的も、いまだにわからないし、本で知ったことは全て借り物だし、今ではどうでもいいと思っている。欲望も願望もないし、ただ今の平穏な生活が維持されてほしいと思うだけ。

 一つ気になるのは、死ぬ時の心境・欲望が次の生を決定する、ということ。それがカルマの法則であり、輪廻の元になるものだ。だから、自分が死ぬ時、自分は何を想うのだろう、というのが気になる。また生まれ変わって、同じような人生を生きるのは絶対に嫌だな。






 
1月30日

 年金保険料は55歳で退職してからは全額免除にしている。60歳までの免除期間は6年になる。この期間の保険料を全額払った場合と比べれば、月額で2万1,000円安くなっている。当然、免除手続きをしていなければ、これはもっと安くなっている。
 6年間の免除期間の保険料は約110万円。免除した保険料を追納する手続きがあるが、仮に1年分の約17万円を追納したとしても、もらえる年金額は月額で600円ほど増えるだけ。その追納額17万円を年金受取額で取り戻せる時期は、計算すれば84歳頃になる。つまり、免除追納も繰り下げ支給と同様、あまり意味はないことになる。      
 だから何の追加手続きもせずに、現状のままでいいということになる。

 先日、テレビのジョブチューンで年金について放送していたが、ほとんど知っていることばかりで、はやり専門家でも繰り下げ支給の元が取れるのは81歳だと言っていた。
 その後、年金で優雅な生活をしている人たちが紹介されていたが、まったく共感しなかった。ようするに年金型老人ホームというものだろうが、そもそも私は共同生活が嫌である。そしてもう海外移住の憧れもない。その実情を知っているからだ。
 現実的に、かなりの設備投資をしてきた現在の家から離れることは不可能だ。また、そんな経済的余裕もない。だからこのまま一生、死ぬまで今の家で暮らすことになる。それに満足している。






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