6月11日 

 今、抱いている無謀な夢

 (1) インド・カジュラホの破壊された寺院の復旧
 カジュラホには、かつて70ほどのヒンドゥー教・ジャイナ教寺院が建っていたが、15世紀頃に、イスラム教徒によってその大半が破壊され、現在残っているのは20数ほど・・・ 西群寺院の脇に、破壊された寺院・彫刻の断片が倉庫に保存されていた。
 それらの断片・破片を再び組み立て、補修することはできないものか・・・ 少なくとも、PCの3次元グラフィックで再現するとかは可能だろう。

 (2) インド思想の経典の現代語訳の推進〜
 翻訳は未だに人力の手作業仕事。 PCの自動翻訳がもっと進化すれば、この手間は大きく省ける。 できれば、ヒンディー語、サンスクリット語からの翻訳機能が生まれてほしい。 そうすれば、仏典やヒンドゥー教経典の現代語訳が促進される。
 特に、リグ・ヴェーダ、ウパニシャッドは、未だに日本語全訳がない。 ジャイナ教の経典などはほとんど訳されていない。
 大学などで、古代インド思想に関する研究が進められてほしい・・・






6月12日

 ウインドウズのアップデートに関連して思うこと
 Windows 10への自動更新についていろいろと問題が起こっているみたいだけれど・・・・ 私自身は10に更新していないし、する気もないし、興味もないし、更新設定は手動にしている。 結局は自己責任なんだろうけれど、MSからの強制・押し付け的なイメージが取りだたされてもいる。 要は、PCを何に使うか、その使用目的に対して、7で十分なのか、10にしたほうがいいのか、ということだろう。
 問題は、7と10の違いがよくわからない、ということ。 なんとなく、処理能力が早いのと、セキュリティ対策として、という話だが、これも結局は個人の必要性の問題だろう。
 ただ、MSのやり口が、10へのアップデートは7月いっぱいまで無償で、以降は有料になると言えば、早くしなければ損だ、という消費者心理につけこんでいるとも感じる。 いったん10にしながら、また7に戻したという話もよく聞く。 これ以降はサポートを受けられない、という言葉は、ある種の脅し文句にも聞こえる。
 7を、XPを使い続けていると危険だ、という、使用者の不安を煽るような言い方・・・
 サポート?
 私はいまだにXPを使っているが、一度もアップデートをしたことはないし、一度もサポートを受けた事がない。だから、サポートが何か知らない。アップデートをしない理由は、重たくなるから。 ウイルス・ソフトも入れていない。
 こんな状態で10年くらい使っているが、一度もウイルスやハッカーに襲われたことはない。だからウイルスがどんなものなのかも知らない。
 要は、本人の使い方だろう? 明らかにあやしいメールもよく届くが、全て無視して削除している。 変なサイトにはアクセスしない。
 ようするに、企業の販売戦略に気をつけること。 ある意味、我々は企業によって購買選択が制限されている。 新しいものは良い、優れている、というイメージを植え付けてくる。 Windows 10 は、そういう意味では、新しいからいい、という概念を裏切ったとも言える。
 企業の販売戦略は、一種の洗脳でもあろう。 CMはそのための有効な手段だ。 企業に買わされている。 大量生産されるもの、人気があるものを買わされる。
 自分が本当に欲しくても、時代遅れで販売中止・在庫切れで手に入らないものは多い。 個人の自由・選択肢が制限されているという感じはある。 企業に洗脳されているなら、それを感じることもないかもしれないが・







6月13日

 仏陀の時代の物質主義者たち
 原始仏典から〜〜
 プラーナ・カッサパという人物・・・・道徳否定論者  人を殺しても、苦しめても、悲しませても、何をやっても、それは悪にはならない、と説く。 因果の法則を否定した。 以前、人を殺して何が悪いの?と言う若者がいたが、これと同じ考え方・・・

 アジタという人物・・・・ 善悪も、この世もあの世も否定した。人間とは、ただ物質の塊にすぎないと言い、死後の世界は虚しい戯言として、死後には何もない、と言った。

 バグダ・カッチャーヤナという人物・・・・ 人間は7つの要素で構成されている、と言い、生命とはその7つの要素の単なる働きの結果にすぎない、と説く。

 現代でも、生命活動は脳内細胞の化学作用の結果にすぎない、と言う人がいるが、同じ考えを持つ人が、すでに仏陀の時代に、2500年前にいたということだ。
 つまり、現代的だ、科学的だと思われている考えは、既に2500年前のインドで出尽くしていた、ということ。 ようするに、人間の思考というものは、何も進化していない、とも言える。 逆に、退化しているかも・・・・
 なぜなら、現代に仏陀のような人は見当たらないし、いたとしても、どうせ詐欺師扱いされるだけ・・・
 ただ、これだけ物質主義の強い時代は、これだけ宗教嫌いになった時代は、歴史的に見ても珍しいのかも・・・






6月14日

 Windows XP と 7 との比較
 映像編集・エンコードの処理に関しては、XPも7もほとんど変わらない。 7は、ただメモリーをバカ食いする。 メモリーを増設したメリットが、まだ感じられない。
 エンコード処理に、XPのメモリー使用量は1GB前後なのに、7では4GB弱まで使っている。 それで処理速度は同じ・・・って、何だよ!
 アプリケーション・ソフトの起動では、明らかにXPの方が早い。
 今のところ、7のメリットは、Youtubeを自由に見れること、後は、いろいろなダウンロードに関して・・・・くらいか。

 不審メールの添付ファイル〜ウイルス感染の常套手口 
 一時期、やたらと見に覚えのない請求メールが届いていた。それも全て英文。そして共通して添付ファイルが付いていた。明らかにウイルス系のやばいやつであることは見え見えだ。 おもしろいのは、発信元は複数で違っていても、そのメールの内容はほとんど同じであること。当然、迷惑メールに選別して、そのつど削除していたが、それがこのごろようやく来なくなった。
 敵もあきらめたか・・・?
 見知らぬメールの添付ファイルを開いて、ウイルスに感染するというのは、一番ありふれた手口だが、これに簡単にひっかかったのが、過去の年金機構の個人情報流出事件であり、今度はJTBも同じ手口にひっかかっている。過去から何も学んでいない、というか、あまりにもPCの知識と危機意識がなさ過ぎる。






6月20日

 原始仏典に見る輪廻転生
 仏陀は、菩提樹のもとで悟りを開いた時、自分の過去生を思い出している。
  原始仏典、マッジマ・ニカーヤ(中阿含経)  中村 元 訳 より引用

・・・・かくのごとく心が統一され、清浄で、きよらかで、よごれなく、汚れなく、柔らかで、巧みで、確立し不動になったときに、過去の生涯を想い起す知に心を向けた。かくして私は種々の過去の生涯を想い起した。すなわち、「1つの生涯、2つの生涯、3つの生涯、4つの生涯、5つの生涯、10の生涯、20の生涯、30の生涯、40の生涯、50の生涯、100の生涯、1000の生涯、1100の生涯を、幾多の宇宙成立期、幾多の宇宙破壊期、幾多の宇宙成立破壊期を。 私はそこにおいて、これこれの名であり、これこれの姓であり、これこれの種姓であり、これこれの食をとり、これこれの苦楽を感受し、これこれの死に方をした。そこで死んでから、かしこに生まれた」と。

 [次のかしこに生まれてからも、また同様のことを想い起こした。]
 かくのごとく、私はその一々の相及び詳細の状況とともに幾多の過去の生涯を想い起した。これが夜の初更において達せられた第一の明知である。 ここに無明が滅びて明知が生じたのである。闇黒は消滅して、光明が生じた。それがつとめはげみ努力精励しつつある者に現われるがごとくに。

・・・以上、原文通り。

 ちなみに、ここで第一の明知とあるが、この後、仏陀は第2の明知、第3の明知もそれぞれ得ている。
 第2の明知とは〜・・・卑賤なるものと高貴なるもの、美しいものと醜いもの、幸福なものと不幸なもの、としてもろもろの生存者がそれぞれの業に従っているのを見た。
 第3の明知とは〜・・・私がかくのごとく知り、かくのごとく見たときに、心は欲の汚れから解脱し、心は生存の汚れから解脱し、心は無明の汚れから解脱した。解脱し終わったときに、「解脱した」という知が起こった。「生は尽き果てた。清浄行が完成した。為すべき事はすでに為された。もはやかかる生存の状態に達することはない」と知り終わった。

 〜となっている。

 他の経典でも、同じことを言っている〜 ・・「我が解脱は不動である。これは最後の生存である。もはや再び生存することはない」と。

つまり、仏陀はこれらの原始仏典の中で、人は、それぞれの業に従って輪廻転生を繰り返している。 悟りを開いた後は、二度と輪廻転生を繰り返すことはなく、生まれ変わることはない、とはっきり言っている。
 だから、悟りを開く目的は、輪廻転生から解放されること、すなわち「解脱」である、ということになる。






6月22日

 パソコンの技術進化に期待するもの
 自分が翻訳をしているためだが・・・ PCの自動翻訳機能がもっと発達してほしい〜 翻訳は、いまだに手作業で、すごく頭を使う。 それがボケ防止にいい、という説もあるが・・・
 翻訳ソフトもピンキリで、高価なものも出ているが、どこまで優れているのかわからないし、プロの翻訳家は自動翻訳を使わないらしいし、
 今、私のやり方は、翻訳ソフトで全文をとりあえず翻訳して、それから細部を自分で手直ししていく、というもの。
 これでもけっこう、一から翻訳するよりかは時間の短縮にはなっているが、もちろん、現在の翻訳ソフトが翻訳した訳文は、全くそのままでは変な日本語になっていて使えない。 自分の翻訳のスタイル・パターンをプログラムして、それに従って翻訳できるようなソフトがあればありがたいけれど・・・
 あと・・・  ヒンディー語のpdfファイルをワードに変換できるようになればありがたい。 今からヒンディー語を勉強するのも大変だし、なにしろ、あの特有の文字には抵抗がある。
 ヒンディー語の自動翻訳もあるらしいが、たぶん英語同様、そのままでは使えないだろうし、正誤の確かめようもない。






6月23日

 仏教の歴史

 非常に大雑把に見ると〜〜〜
 2500年前、BC5世紀頃にゴータマ・仏陀が生まれる。 仏陀の死後、すぐにマハーカーシャパによって仏典の編纂が行われる〜第一結集
 100年後、BC4世紀頃、第二結集  上座部と大衆部に分裂する。
 200年後、BC3世紀頃、原始仏典成立。アショカ王によって、仏教が全インドに広まる。
 500年後、BC1世紀頃、大乗仏教成立。この頃、多くの宗派に分裂する。

 大乗仏典の代表作、般若経や法華経が作られたのは、それからさらに200年後、つまり仏陀の死後700年後になる。
 中国に仏教が伝わり、クマーラジーヴァによって漢訳されるのは、それからさらに200年後、仏陀の死後900年後。
 なお、中国に伝わったのは大乗仏教。 小乗・原始仏教は東南アジアに伝わる。
 日本に仏教が伝わったのは6世紀頃。 つまり中国に仏教が伝わってから200年後になる。

 同じ頃、インドからボーディダルマが中国に来て禅を伝える。
 中国から伝わった日本の仏教は、当然、大乗仏教になる。
 日本は、漢訳仏典を日本語に訳せず、そのまま受け入れる。 そのまま今日まで約1500年間、日本は大乗仏教を中心に信仰してきた。 それも、それぞれの仏教僧侶の仏教解釈の違いから、多くの宗派に分裂する。 〜天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、禅宗など〜

 チベットに仏教が伝わったのは7世紀頃。
 インドの仏教は12世紀にイスラム教徒によって滅ぼされる。
 19世紀、西洋で仏教研究が盛んになる。

 明治時代になって、ようやく原始仏教が西洋を経由して日本に伝わる。 つまり、それまで日本の仏教界は原始仏教を知らなかった。 それで日本の仏教界は、原始仏教を小乗と蔑視する。
 この頃、大乗非仏論が起こる。つまり、大乗仏教は釈迦が亡くなって500年後に作られたものなので、釈迦の直接の教えではない、というもの。これは当時の日本仏教界に衝撃を与える。
 それを踏まえてか、漢訳ではない仏教の原典、チベット訳の仏典を求めてチベットに渡る僧侶たちが現われる。〜河口慧海、青木文教、大谷光端、多田等観など〜
 チベット訳の仏典は直訳で、漢訳仏典よりも仏教の本来の意味を正確に伝えている、と言われている。

 昭和になって、ようやく仏典の現代語訳の作業が始まる。中村 元博士が中心となって、パーリ語やサンスクリット語の仏典から直接翻訳する作業が行われる。
 中国に伝わって漢訳されたのはほとんどが大乗仏典なので、当然、原始仏典は漢訳されていないものが多い。
  原始仏教が、西洋を通して日本に伝わったというのは、なんだかな・・・という印象だが・・・

  現在、仏典の現代語訳がどこまで進んでいるのかわからない。






6月25日

 今興味のある歴史家、磯田道史
 1970年生まれ。古文書を解読して、歴史の今まで見えなかった部分を研究しているらしい。映画「武士の家計簿」や「殿、利息でござる」などの作者として知られる。
 最初に知ったのは、BS歴史館という番組の伊能忠敬の特集で、磯田氏のコメントが、とても淡々としながら、整然としてわかりやすい印象があった。
 その後、林先生の今でしょ講座で、江戸時代の庶民の暮らしを授業した内容がおもしろかった。
 例えば〜
 庶民にとって高収入を得られる職業は大工 〜火事が多く、需要が多かったため 
 貨幣価値が変動しやすいので、貯蓄のメリットがなかった。そのため、宵越しの金は持たない、と言われるようになった。
 メイド喫茶が存在していた。笠森のお仙というスーパーアイドルがいて、本人よりも本人の絵〜今のグラビアアイドル〜に人気があった。
 医師免許がなかったので、ヤブ医者が多かった。 ヤブ医者の語源は、薬の調達をヤブから適当に手に入れていたため。

 他の番組では〜
 400年前にも東北で津波が起こっていて、その8年後に熊本で地震が起こっている。気象庁はそれを知らなかった、ということを言っている。

 磯田氏が特に関心を持っているのが、忍者の研究。

 実際のところ、まだまだ一般に知られていない古文書は多いらしく、磯田氏はそれを発掘して解読しているが、それによって、今まで知られていない歴史の部分がわかってくる。
 要は、学校の教科書で教えられた歴史が全てではなく、正しいわけでもない、ということになる。そういう意味で、この磯田氏の仕事はとても興味深いが、

 個人的には、先に書いた仏教の歴史にも共通する。
 つまり、中国から伝わった仏教だけが真実の仏教ではない、ということ。パーリ語、サンスクリット語、チベット語の仏典の翻訳が進めば、仏教の新たな部分が発見される可能性がある。 原始仏典に見る輪廻転生は、それの一例にすぎない。






6月26日

パソコンの掃除

自分のHP経由でYoutubeを見ようとしたら、突然パソコンの電源が落ちた。
一瞬、ウイルスに感染したか?と疑ったが、HDDあたりが凄く熱い。
HDDの故障か?再起動するが、インターネットが重い。

タスクマネージャーを見ると、CPUの使用率は60%を超えていて、メモリーも60%を超えている。明らかに異常事態である。

いろいろ思案したが、冷却ファンのあるところに埃がつまっているのでは、と思い、裏返して、排気口にエアスプレーをかけて掃除機で埃を吸い取った。
その作業をして、再びPCを起動したら、熱もなくなり、CPUの使用率は7%まで落ち、メモリーの使用率も28%まで落ちた。

原因は単純な事だった。たまに掃除しなければならないな。






6月30日

日本の仏教

日本に仏教が伝わったのは6世紀頃で、既に釈迦が入滅してから1000年以上が経っている。
仏教がインドから中国に伝わった時点で、既に仏教はヒンドゥー教と混じり合っていたように見られる。
なぜなら、仏教でいわゆる「天」と呼ばれるもの、梵天、帝釈天、毘沙門天、弁財天など、これらは全てもともとはヒンドゥー教の神だからだ。
仏教には神は存在しない、と言われるが、現実は「天」という名に変えて、ヒンドゥー教の神を礼拝していることになる。
つまり、中国に伝わった時点で、仏教の本来の姿、純粋な姿は失われていることになる。
それがそのまま日本に伝わり、しかも、日本古来の宗教である神道と共存していくことになる。いわゆる神仏習合が起こる。

ようするに、日本の仏教は独自の発展をしてきた、と言える。そして日本の文化はほとんどこの仏教に根ざしている。特に日本語はそうだ。
ただ、インドで生まれた本来の仏教と日本の仏教は違う、ということは言える。








   2016年 6月
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