6月3日
楽天ブックスの東洋思想ランキング
今、どんな本がよく読まれているか、を知るために、
一つの参考として、「楽天ブックス」のサイトを見ている。
特に、東洋思想の分野で〜〜
5月25日から31日の期間に限ってランキングを見ると、上位30位の中に、なんと荘子の本が11冊入っている。
他には、論語が3冊、老子が2冊・・・
つまり、30位中の半分は、中国思想の本で占められている、ということだ。
仏教書は1冊もない。
禅に関する本もない。
後は、ヨーガに関するものが数冊・・・
興味深いのは、インドのヨーガ行者パラマハンサ・ヨガナンダの本が4冊も入っていることだ。
ランキングだから、時期によって変動するが、
ここしばらく観察していても、この傾向は変わらない。
ちなみに、私が翻訳したOshoの「炎の伝承 2」は、現在26位。
数週間前には、これも含めてOshoの本が30位以内に3冊入っていたこともあったが・・・
パラマハンサへの人気も根強いみたいだけれど、
これで見る限り、
日本人は、中国思想に影響されている、と言える。
道教であって、仏教ではない。
まあ、日本の仏教も中国思想に影響されたものだし、
中国仏教が伝わったものであって、インド仏教とは違う、というのは、研究者の間でもよく言われることだけれど。
62位に、ようやく、仏教学者中村 元の本がランクインしているが、この内容も「チベット人・韓国人の思惟方法」。
ここまででも、そのほとんどは老荘・論語関係で占められている。
仏教書は全くない・・・
6月19日
仏教用語の起源
仏教用語の起こりについて、「バウッダ 佛教」という本の始まりに書かれてある。
基本的に〜〜
「仏教」という言葉は明治時代になって使われた。
それ以前は「仏法」と言われていた。
明治になって、西洋思想が入ってから、その影響で「仏教」という言葉が作られた。
同時に、「哲学」という言葉も作られた。
5世紀以前の中国では、仏教を道教と呼んでいた、と書かれてある・・・・?
道教は老子や荘子の教えではないの?
このあたりが混乱してくる・・
「宗教」の語源は、多種多様の仏教経典から特定の教えを自ら選び取って宗(むね、主、本、長)とする、その宗の教えを宗教とした。・・・6世紀に中国で生まれる。
明治以前まで、宗教は仏教より下位の概念に属し、仏教徒だけがその言葉を使っていた。
「仏」は、サンスクリット語「ブッダ」の音写。
ブッダとは「目覚めた人」「悟った人」を意味し、
ブッダという言葉は、古いウパニシャッドやジャイナ教の中でも使われている。
仏教の基本、三宝の帰依で、
三宝とは、仏・法・僧、ブッダ、ダルマ、サンガ。
仏-ブッダは、本来は「目覚めた人」を指していて、釈尊一人にこだわらない。
法-ダルマは、ブッダの教え。
僧-サンガは、元々は「集い、集まり」という意味。
つまり、仏教を修行する人たちの集まりのこと。
後に、アショカ王の時代から、仏教教団のことを言うようになった。
これを中国が「僧」と音訳したことで、個人を指す意味に変わった。つまり、僧侶というふうに・・・
言葉の本来の意味を知ることの大切さを感じる・・・
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