6月2日

 私たちは、いろんなことを教えられて育ってきている。 子供の頃は、何も知らないので、教えられたことを素直に受け入れる。
ただ、環境が変われば、教えられたことが通用しないことや、それが正しくないことなどが起こる。 特に海外旅行に行けば、それはよくわかる。
私は、子供の頃、たびたび住む環境が変わったので、それまで持っていた先入観が通用しないという経験を多くしてきた。 
それは、自信を失うことにもなる。 
自信を持って生きている人とは、ある意味、ひとつの環境の中だけで、ひとつの教えに従って生きているから、自信が持てると言える。 
それに慣れているから〜

それは、自分の持っている先入観が通用しない世界を、まだ知らないだけ、とも言える。 〜つまり、井の中の蛙〜
自分が教えられてきた事、それが真実かどうか、それはどんな意味があるのか、を、知ることが大切だろう。 
そのためには、教えられてきたことを疑うことが必要だろう。 教えてきた者も、本当にわかっていて教えていたのか?と、思える。

私は他人の解釈にはほとんど興味はない。 その人の思い込みなど私にはどうでもいい。
全てを疑い尽した果ての世界が、ある意味、色即是空なのかもしれない。
真実を求めるということは、先入観を全て、洗いざらし検討し、検証し、疑うこと。 それは、否定ではない。 まず疑うこと。 
否定するかどうかは、そのあとの問題。
とりあえずは、日本の仏教・・・・ どこまで、中国の思想の影響があるのか、を知りたい。 
だから、パーリ語やサンスクリット語からの直訳の仏教経典を読む必要がある。





 6月4日

 私が最も推薦する精神世界の本、チョギャム・トゥルンパ「
タントラへの道」が、ヤフー・オークションで落札されていたが、その価格は9250円。 
アマゾンでは1万円以上の値がついている。 
ほとんど手に入れにくい貴重な本だが、読んだ人、知っている人はみんな、この本を素晴らしいと絶賛している。 
復刊ドットコムでも101票の投票が寄せられている。私も一票投じている。

読みたい人がいるのに、本は再販されない。 売れる部数が少ないから〜〜 その価値を知っている人が少ないから〜〜 
売れない本は出版されない。 内容のある本ではなく、売れる本が出回っている。 
出版不況で、すぐに絶版になり、その存在すら知られなくなる。

 真実を知りたい人のところに、その知識が届かない。 逆に、わかったようなつもりで書かれている、いいかげんな本がよく目に付く。
「タントラへの道」のような本を、9000円以上の値をつけても買う人がいる、というのは、やはりその価値がわかっている人はいるのだ。
少数でも、真実を求めている人は確かにいるのだ。 だが、少数なのだろう。 少数派は弱い。
そういう人たちのネットワークが作れないものか、とよく思う。 知りたい知識、絶版本、未邦訳の本の翻訳などの共有〜〜
少なくとも私は、自分にとって感銘を受けたこういう本を出来る限り翻訳していきたいし、出版できなくても、自分のHPで公開していきたい。





 
6月6日

和尚の初期講話集「The Silent Explosion」の中で、最も興味を引くのが、最終章に載せられている、チベット僧ラマ・カルマパが和尚について語ったもので、これは以前に「マイトレーヤー」というタイトルで瞑想社から1988年に出版された本の中に「高僧謁見記」として紹介されていた。 この「マイトレーヤー」という本は、この項目以外には、それほど興味をひく内容ではなく、既に入手不可能、というか、その存在すら忘れられている。
 それで、この原書である「The Silent Explosion」をぜひとも手に入れたくて、昨年の12月に、アマゾンUKより約7,800円という高値でありながら、思い切って買ったのだが、その後調べて、この中の数章が、既に邦訳されている「グレート・チャレンジ」にも載せられていることがわかった。
 これは初期の講話で、ヒンディー語で語られたものだが、講話日がはっきりしていなく、編集されて一冊にまとめられているもの。
 そして、今日新たに、これも邦訳されている「秘教の心理学」にも同じ内容の章があることがわかった。 これは、でも、原書を買ってみないとわからないことだ。
 重複している箇所はこうなる・・・・

     The Silent Explosion
    1 Flight of The Alone to The Alone ....................................: グレート・チャレンジ  第1章 一人だけの孤高の飛翔
    2 Meditation : A New Dimension
    3 The Occult Meaning of Asanas and Mudras ................. : グレート・チャレンジ  第3章 ヨガ・自発的な出来事
    4 Kundalini : The Science of Transcendence ................. : 秘教の心理学     第4章 クンダリーニ・ヨガ
    5 Sex, Love, Prayer, and Meditation .................................. : 秘教の心理学     第3章 セックス、愛、祈り
    6 The Vytal Balance ............................................................... : グレート・チャレンジ  第6章 生命のバランス
    7 Religion and The Windows of Man ................................... : 秘教の心理学     第10章 神性への窓
    8 Mysteries of Initiation
    9 The Unknown Life of Jesus .............................................. : グレート・チャレンジ  第9章 イエスの知られざる生涯
    10 Letters From Bhagwan
    Postscript - Visit to a Tibetan Monastery ....................... : マイトレーヤー    高僧謁見記

 これだと、未邦訳の章は二章と八章と十章だけだが、二章はダイナミック瞑想の解説であり、十章は手紙の内容なので、まあ興味あるところとすれば残り一章だけとなる。 高僧謁見記の章はぜひまた本にしてほしいのだが、こんな状態だと、この「The Silent Explosion」としての本の翻訳出版は無理だな・・・。 
とにかく、また、先の「Mystic Experience」に続いて、貴重なコレクションになってしまった。 
グレート・チャレンジの中に、この高僧謁見記も載せてあればよかったのだが〜〜





 6月8日

 仏教が難しい、とっつきにくい感じを与えるのに、その用語の難しさがある。使われている漢字が難しいのだ。
というのも、日本の仏教は中国から伝わったものだが、そもそもインドから中国に仏教が伝えられたとき、その経典を中国語・漢文に翻訳しているが、当時のインドの言葉を音写して、漢字に書き直していて、それがそのまま日本に伝わっている。漢字そのものが、漢民族の文字だし〜〜
当時の日本は、中国の仏教しか知らなかったから、その用語がそのまま定着して、今日まで来ている。
日本語の言葉そのものが、仏教からきているものは多い。それで、人名までも漢字にしている。
釈迦は、シャーキャ族から来ていて、これは釈尊の生まれた民族の名前。仏弟子でも、シャーリプトラは舎利子、アーナンダは阿難。
まあ、中国人は漢字しか使わないから仕方が無いけど、日本人はカタカナを使えるから、本当なら、本来の名前に戻すべきだろうけど、もう数百年、この形で来ているからな〜〜〜
今だったら、例えば〜〜、マイケル・ジャクソンは、摩池留弱尊、ダイアナは、台穴・・・、最初、大穴にしたけど、これだとオオアナだから無理がある・・・^^ (競馬じゃないしね) オバマは、尾馬魔、〜〜と、なるか?そんなこと、しないだろ〜〜

今、パーリ語から現代語訳した仏典を読んでいるけれど、とても読みやすく、わかりやすい。漢文調の仏教から脱却したほうがいいのだが、長い歴史を経ているから、それも困難だろうかな〜
翻訳でも、日本語が仏教の影響を受けているものが多いから、言葉選びに苦労する。言葉に、古い意味づけ、イメージがこびり付いているからな〜〜





 6月15日

10月のインド旅行をどうしようか、と思案ちゅう〜〜 2009年に行った時に撮影した写真を、再度見直すれば、やはり、不満だらけ・・・
現在、HPに再アップ中で、再点検にまだ、かなり時間がかかりそう〜〜 やっぱり、また行かなければならぬか・・
カジュラホの彫刻、あの数に圧倒されて、現地での撮影は、頭が混乱してしまって、暑さのせいもあるし、一向に満足できる写真ができない。
今度こそ、頭をCoolに保って、やっぱり、また撮影しに行かなければならないか・・
んで、航空代金を探してみれば・・・ 一番安いので、中国東方航空が5万円以下であった! 燃油費込みで・・・
大丈夫かいな? この航空会社・・・中国か・・・なんか、好きになれんが・・・ こんな安くていけると、また誘惑されてしまう・・・
んで、カメラも、フィルムにこだわるか〜〜中古の一眼レフデジカメを買うか〜〜これも思案ちゅう・・・
フィルムだと、また30〜40本くらいいるだろう。どうしようか〜〜思案中〜〜

んで、このフライトを調べたら、帰りの上海乗換え待機時間が約8時間! さすが、安いだけのことはある。これはかったるい〜
んで、撮った写真を再度見直していったら、本当に微妙な不満足加減・・・・
もし、行くとしたら、残席は僅かなので早く決めなければならない。そういうのが一番苦手である。旅費を見積もったら滞在費込みで約10万円ほどかかる。 インド国内航空:デリー〜カジュラホは片道6,000ルピーから7,000ルピー。今、円高で、1ルピーは1.4円ほど。
これまでの旅費に比べて、安いのは安いのだが、その微妙な不満足の解消のためにこれだけの出費をするか・・・・






 6月25日

20日頃から毎日、10月のインド旅行の計画で悩まされていた〜〜 で、ようやく大筋が決まって、今日、HISに予約を入れた。
最初は半ば行くのをあきらめていたが、中国東方航空の格安航空券を見つけて、それで行く気になってしまう〜
10月11日出国、29日帰国で、41,370円  行き先はコルカタ。
最初はデリー往復で考えていたが、方位取りをかねているし、デリーは方位的によくない。インド滞在期間としては、これまでで最長。
訪問予定都市は、バラナシ、カジュラホ、アグラ、サンチー、エローラ、アジャンタ、ブバネーシュワル、コナラク。この中で、初めて訪れるのは、サンチー、ブバネーシュワル、コナラクの三ヶ所。
コルカタからバラナシへ行くので、ブッダガヤに行こうとも思っていたが、特に興味の持てるのは菩提樹とナーランジャナ川くらいで、シンボル的な大精舎寺院も後世の最近になって建てられたものだし、世界各国の仏教寺院が集まっていて、どうもテーマパークのような趣が好きではない。ナーランダにも行こうか、とも考えたが、ここはかつての仏教大学跡で、かの西遊記の玄奘もここで学んだのだが、今はきれいに整備され過ぎている。現代の手が加えられ過ぎている所は好きではない。

旅行計画で悪戦苦闘したのは、インドの交通事情のせい!インドでは、とにかく時間通りに進行しない。電車も飛行機も、遅れるのが当たり前。
2〜3時間遅れなんて普通だし、定刻通りに出発することの方が、逆にめずらしい。
だから遅れることを考慮して、計画を立てなければならない。というか、計画そのものがあまり意味がなくなってくる。
インド旅行は、行き当たりバッタリが一番だろう。計画は大まかで、あとは成り行きまかせ、でないとやっていけない。
ツアーだと、専用車で移動するので、こんな苦労はないだろう。その分、自由時間が制限されているが・・・
インド人にはだいぶ慣れているが、それでもやっぱり、あまりかかわりたくない。とにかくウザイ!信用できない!疲れる!
遺跡巡りだけに集中したい。
さて、今回はどうなることやら・・・・






 6月29日

ここしばらく、ず〜〜っとインド旅行のプラン作りに悩まされている。
とりあえず、往復航空券は最安値で入手できたから、まず、無事に帰国できることが第一。
今はネットからいろんな情報が得られるので、それはずいぶん役立っている。インド国内の飛行機や鉄道の時刻表もわかる。
・・・・が、これが難儀なもので・・・
遅れるのが当たり前のインド。だから、時刻表の時間など、あてにならない。その遅れる時間がハンパでない!
ひとつの便が遅れたりすると、後の予定は総崩れになってしまう。
そのための、予備用の日を設けることが必要だが、どうなるかは、現地に行って、その時になってみないとわからない。
まさに、運しだい〜〜〜

インドで予定はそもそも不可能!予定通りに進むことは、奇跡的なこと。インドに効率を求めることは無理。
成り行きまかせで、行くしかないのだが、でも、予約しないと、満席になって乗れなくなったりする。
今のところ、全行程の前1/3までは予約確定で、あとはまだ未定・・・
とりあえずホテルは確保したが・・・安宿なら、現地で探しても大丈夫だが、安宿は、本当に休めない。
その理由・・・ 汚い、シャワーが貧しい、騒がしい・・・

旅を楽しむためには、十分疲れを回復することが大事で、そのためには、ある程度、ホテルに出費することは必要となる。
同じところに長く滞在するのなら、問題はないのだけど・・・ 問題は移動〜〜 それも長距離の移動〜〜
たぶん、やはり、現地での成り行きまかせ、になるだろうか・・・
予約キャンセルの出費は覚悟すべき、だろうな・・・ なんとも、我が身の安全が第一だから・・・





 6月30日

頭の中は、インドだらけ〜〜〜
カメラについて、旅行目的は写真撮影なのだが、カメラは、約20年ほど、NIkon FM2 マニュアル、ネガフィルムで撮ってきた。
前回のインド・カジュラホ旅行でも、その装備で行ったが、望遠レンズのピントが合わず、ほとんどピンボケになって、大失敗となる。
原因はレンズ自体のピントが合わなくなっていたためだが、それでなくても、インドの日中、炎天下の下で、望遠のピントを合わせるのはすごく疲れる。
それで、二ヶ月後の再度カジュラホ訪問で、生まれて初めてAFで撮ることにした。ヤフオクでNIkon Uを入手。マニュアル撮影のこだわりを捨てる。
それで、ピント問題は解決したが〜〜〜

フィルム撮影にもこだわっていた。前回の旅行では、撮影した本数は約30本〜〜 3〜4日の日程で〜
これも荷物になるし〜 空港のX線検査では、機内預け荷物はX線が強いので、フィルムは感光されてダメになるから、手荷物にしなければならない。
そして現像代もかかる。1本600円だから、30本としても18000円!今は、プリントせずに、フィルム現像だけで、それをスキャナでPCに取り込むのだが、1日に取り込める本数が、せいぜい2本で、画像処理などすると1ヶ月以上かかる。

で、今回は18日の旅〜 フィルムは、量的に無理・・・ なので、初めてデジカメ一眼レフを使おうと思っている。
カメラはまだ購入していないが、ねらい目は、Nikon D80あたりか・・・ ヤフオクで、3万円前後で見つかるが、けっこう人気があって競争が激しい〜〜
フィルム現像代と比べても、新しくカメラを購入したほうが安い。
あとは・・・ ミニノートPCも欲しい〜 そうすれば、撮ったその日にPCに取り込めるので、いくらでも撮影できる。
・・・と、どちらも購入できればいいけれど・・・







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